【純EVの新型SUV発表】メルセデス・ベンツEQB 300と350の2段階 航続距離418km

公開 : 2021.09.06 09:25  更新 : 2021.09.06 20:16

メルセデス・ベンツは、ミュンヘン・モーターショーで純EVのSUV、EQBを発表しました。9月末から製造が始まり、欧州では2021年内の発売となる予定です。

当初は228psの300と、292psの350

執筆:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
2021年のミュンヘン・モーターショーで、メルセデス・ベンツは純EVのEQBを発表した。英国での販売開始は、数カ月後と迫った2021年末の予定。同社の純EVラインナップの拡大は、留まることがないようだ。

メルセデス・ベンツEQBは、アウディQ4 eトロンの競合クラスとなる電動SUV。GLBをベースとし、ハンガリーの工場で9月末から生産が始まる。

メルセデス・ベンツEQB(欧州仕様)
メルセデス・ベンツEQB(欧州仕様)

欧州で当初導入される仕様は、最高出力228psと最大トルク39.7kg-mを発揮する四輪駆動のEQB 300 4マティックと、292psと52.9kg-mを発揮するEQB 350 4マティックの2段階。

0-100km/h加速は、EQB 300では8.0秒、EQB 350では6.2秒がうたわれる。最高速度は、どちらも159km/hでリミッターが掛かる。

バッテリーは、共通して66kWhの容量を持つリチウムイオン。メルセデス・ベンツの兄弟会社、ドイチェ・アキュモーティブ社が製造するものだ。

充電能力は、AC急速充電器で最大11kW、DC急速充電器では100kWまで対応。WLTP値で418kmの航続距離を得ている。また、さらに特に長い航続距離を備えた仕様もリリース予定だという。

エントリーグレードとして、前輪駆動のEQB 250も投入される見込み。英国へは2022年以降の導入となるが、価格は手頃なものになると期待できる。

GLBと多くを共有し、7シーター指定も可能

EQBは、GLBとの差別化を図るため、ブランクオフされたフロントグリルなど独自の見た目を獲得。ヘッドライトとテールライトの処理は、EQCにも似たものとなる。前後バンパーも専用デザインで、ホイールは18インチから20インチが用意される。

オプションとして、スタイリング・パッケージのAMGラインも選択可能。パッケージ専用バンパーと、20インチのアルミホイールがセットで組まれる。

メルセデス・ベンツEQB(欧州仕様)
メルセデス・ベンツEQB(欧州仕様)

インテリアは、モニター式メーターパネルへEQB独自のグラフィックが与えられ、内装トリムもオリジナル。エアコンの送風口やアンビエントライト、ダッシュボードのアクセントとして、ローズゴールドが選ばれている点も特徴だ。

それ以外、多くはGLBと共有する。5名だけでなく、7名のシートレイアウトも選択できる。ただし、MFAプラットフォームは変更を受け、荷室容量は少し削られた。5名乗車の仕様で75L小さくなり、495Lとなっている。リアシートを畳めば1710Lになる。

製造工場は、ハンガリーのケチケメート。GLBやCLA、CLAシューティングブレークなども組み立てられている場所だ。

販売価格は未定。GLAEQAとの価格差から推測すると、EQB 300の英国価格は5万ポンド(750万円)前後になるのではないかと考えられる。

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