3列7人乗りSUVがフルモデルチェンジ! メルセデス・ベンツ新型『GLB』発表 車内は広く快適に

公開 : 2025.12.09 07:25

メルセデス・ベンツが新型『GLB』を公開した。コンパクトな7人乗りSUVで、最新プラットフォームを採用。EV版は最大631kmの航続距離を実現し、来年には1.5L直4のマイルドハイブリッド版も登場予定です。

EVとマイルドハイブリッドを展開

メルセデス・ベンツは、2代目となる新型『GLB』を発表した。『CLA』の兄弟車となる7人乗りSUVだ。

外観は初代モデルを踏襲しているが、内部は完全に刷新されている。コンパクトカー向けに開発された新プラットフォーム『MMA』を採用し、EVとハイブリッド車の両バージョンを展開する。

2代目となった新型『GLB』
2代目となった新型『GLB』    メルセデス・ベンツ

新型GLBはMMAベースのモデルの中で最大サイズとなる。一回り小型のクロスオーバー『GLA』は来年登場する予定だ。

このセグメントでは珍しく、EVとハイブリッド車が用意された7人乗り仕様のプレミアムモデルで、直接的な競合車は少ない。ただし、EVに焦点を絞ると、テスラモデルYアウディQ4 eトロンフォルクスワーゲンID.4などがライバルとして挙げられる。その他、3列シートの電動SUVは、プジョーe-5008のような比較的安価なモデルか、ボルボEX90キアEV9のように高価で大型のモデルばかりだ。

新型GLBは2026年初頭に発売される予定で、価格は兄弟車のCLAシューティングブレークより約2000ポンド(約40万円)高くなる見込みだ。つまり、ハイブリッド車の英国価格は約4万1000ポンド(約850万円)、EVは5万ポンド(約1030万円)弱となるだろう。

SUVらしい箱形デザイン

新型GLBは初代モデルと同様、直線的な2ボックスSUVのシルエットを採用している。『Gクラス』のアウトラインを彷彿とさせるものだ。また、EVとハイブリッド車のデザインはほぼ共通となる。

ハイブリッド車はクロームの星型パターンを備えたフロントグリルとイルミネーション付きフレームを標準装備している。一方、EVモデルは94個の星を配置したイルミネーション付きフロントパネルを採用しており、さまざまなパターンで点灯して「ドライバーを歓迎し、見送る」役割を担うという。

2代目となった新型『GLB』
2代目となった新型『GLB』    メルセデス・ベンツ

フロントとリアのLEDライトにもスリーポインテッドスターがあしらわれ、リアのフルワイドライトバーはアニメーション表示も可能だ。さらに、サンルーフには158個の星が刻印されている。

新型GLBのボディサイズは、全長4732mm、全高1861nn、全幅1687mm、ホイールベース2889mmとなっている。全高が14mm低くなった以外は、全体的に大型化している。

メルセデス・ベンツによると、ホイールベースを60mm延長することで、タフなボディクラッディングとアンダートレイによって「SUVらしさ」を強調し、「より一層の自信に満ちた」スタンスを実現したという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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