【折りたためる高級スポーツ】Gocycle G4 最新の電動アシスト自転車へ試乗 クルマのような機能も

公開 : 2021.09.11 06:05

直感的で使いやすい折りたたみ機構

G4の乗り心地は素晴らしいものだ。スムーズで、小さなサスペンションが路面の凸凹を緩和してくれる。一般的な折りたたみ自転車では、折りたたみ機構により走行時の不安定さが生まれてしまうものだが、G4は継ぎ目があることを忘れてしまうほどの剛性感がある。これは、20インチのホイールのせいかもしれないし、ジオメトリーが普通の自転車と似ているからかもしれない。

また、3速マイクロシフトギアに合わせてグリップシフターを採用した。クルマのシフトチェンジと同じように、停車時には一番低いギアにシフトしなければ、発進時には苦労することになる。

Gocycle G4
Gocycle G4    AUTOCAR

G4のダッシュボードには、起動時にバッテリー残量が表示される小さなスクリーンが設置されている。これだけでも十分なのだが、テレメトリー・データが欲しい場合は、スマホのGocycleConnectアプリを接続することで、走行中にライブ情報を得ることができる。

スマートフォンは付属のハンドルバーマウントにぴったりとフィットし、直感的に操作できる。モーターの出力レベルを調整してアシストの強度を制御することも可能だ。

モーターを使えば使うほどバッテリーの減りが早くなるのは当然だが、標準的な使用での航続距離は最大64kmとされている。これは、AUTOCARのテストでも裏付けることができた。さらに、バッテリーは空の状態から3時間ほどでフル充電できるとのことだったが、テストでは2時間半ほどで充電できた。

折りたたむ作業も、すべてのパーツが細部まで丁寧に作られているため、素早く簡単に行うことができる。折りたたみポイントは主に、ハンドルとフレームの2つ。折りたたんだあとは、シートポストで押して運ぶことも、シートポストを下げて持ち運ぶこともできる。

ホイールも直感的に理解しやすい。ユニークなのは、前後片持ちであることだ。パンクしても、チューブを交換するためにホイールを取り外す必要がない。その他の機械的な作業が必要な場合でも、G4はモジュール方式で組み立てられているので、あらゆる作業を容易に行うことができる。

総じてG4は、乗っているだけでワクワクするような自転車である。Gocycleの名の通り、ちょっとした移動や通勤に使うだけではもったいないほどだ。ハンドリングと乗り心地の良さは信頼感を与えてくれ、ブーストボタンとスポーティーなデザインは、他の折りたたみ自転車にはない、紛れもない楽しさを確立している。

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