対象モデルは86やスープラなど『GR』の祖先 トヨタ『GRヘリテージパーツ』#ノスタルジック2デイズ

公開 : 2026.02.24 12:45

2月21~22日にパシフィコ横浜で開催された日本最大級クラシックモーターショー、『ノスタルジック2デイズ2026』。ここではトヨタのヘリテージ事業に対する取り組みについて、篠原政明がレポートします。

既に約300点ものパーツを復刻、再生産

2月21~22日、パシフィコ横浜で開催された『ノスタルジック2デイズ2026』には、何社かの国産メーカーも出展。いずれも単に懐かしの名車を展示するのではなく、ヘリテージ事業に関して紹介していた。今回は、トヨタのヘリテージ事業について紹介したい。

トヨタは『トヨタGAZOOレーシング』として出展。レストアされたA80(4代目)スープラや、旧型車向けに再生産された『GRヘリテージパーツ』の実物とリスト、そして旧型車のカタログや修理書の復刻版などを展示して、多くのギャラリーを集めていた。

ノスタルジック2デイズ2026に出展した『トヨタGAZOOレーシング』のブース。
ノスタルジック2デイズ2026に出展した『トヨタGAZOOレーシング』のブース。    山田真人

そんな、トヨタのヘリテージ事業の現況について、トヨタ自動車GRマーケティング部ブランディング室の須田健三郎GRパーツグループ長と、高木里香主任に話を伺った。

トヨタ、正確にはトヨタGAZOOレーシング(以下、GAZOOレーシング)が手がけている『GRヘリテージパーツ』は、2019年にA70(3代目)/A80スープラのパーツ復刻から始まり、現在はトヨタ2000GT、AE86レビン/トレノ、そしてランドクルーザー40といった車種用に、約300点が再生産、販売されている。復刻パーツの種類に関しては、実際にレストアを行っているユーザーからの声も反映させながら増やしているという。

パーツの価格設定は赤字にならないギリギリで

対象車種を増やして欲しいという声もあるが、今のところGAZOOレーシングとしては現在の『GR』ブランド車種の祖先にあたるクルマを対象としている。したがって、今後『GR〇〇』という新たなクルマが登場すれば、その祖先にあたるクルマのパーツの復刻や再生産も検討していくようだ。

なお、ランドクルーザー40は『GR』ブランド車の祖先ではないが、永く乗り続けているユーザーが多く、社内的にGAZOOレーシングとは別事業として行うのにはさまざまな問題もあったため、ユーザー目線で考えてGAZOOレーシングで取り扱うことになったそう。

既に約300点ものパーツを復刻、再生産している。
既に約300点ものパーツを復刻、再生産している。    山田真人

パーツなどの復刻にはそれなりのコストがかかり、価格も当時のものよりは当然高くなる。だがGAZOOレーシングとしては、ユーザーのために赤字にならないギリギリの設定にしているという。カタログや修理書の復刻も、古いクルマを持ってはいないけれど懐かしいからカタログだけでも……と思ってくれるファンのために始めたそうだ。

車種によって需要の多いパーツはさまざまだが、残っている台数が圧倒的に多いAE86用が中心だそうだ。パーツの品番数としては2割ほどだが、販売されているパーツの半分以上はAE86用になるという。中でも2年ほど前に発売したクリアランスランプはかなりの数が販売され、またワイヤーハーネス類も需要が多いそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    篠原政明

    Masaaki Shinohara

    1958年生まれ。某自動車雑誌出版社をめでたく? 卒業し、フリーランスのライター&エディターに。この業界に永くいるおかげで、現在は消滅したものを含めて、日本に導入されている全ブランドのクルマに乗ってきた……はず。クルマ以外の乗りものもけっこう好きで、飛行機や鉄道、さらには軍事モノにも興味があるらしい。RJC会員。
  • 撮影

    山田真人

    Makoto Yamada

    1973年生まれ。アウトドア雑誌編集部からフリーランスカメラマンに転身。小学5年生の時に鉄道写真を撮りに初めての一人旅に出たのがきっかけで、今だにさすらいの旅をするように。無人島から海外リゾート、子どもからメガヨットと幅広い撮影ジャンルを持つ。好きな被写体は動くものと夕陽。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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