フェラーリの名車『F355』が華麗に復活! 3.5L V8は420psへ強化 55台限定の最新レストモッド スタイリングはイアン・カラム主導

公開 : 2026.02.25 11:45

英国のエヴォルート社がフェラーリF355のレストモッドモデルを開発。テストプログラムを終え、V8エンジンの性能を限界まで引き出す走行動画も公開されました。オリジナルよりも軽量化し、信頼性も向上したそうです。

1年間のテストプログラムを完了

英国に拠点を置くエヴォルート・オートモビリ(Evoluto Automobili)は、フェラーリF355レストモッドモデルの開発を完了し、3月より顧客向け車両の生産を開始する予定だ。

この『355 by エヴォルート』は、1990年代中盤のフェラーリのV8クーペ(ベルリネッタ)を現代的に改良したモデルだ。サスペンション、ステアリング、パワートレイン、内装、ボディワークに大幅な変更を加え、英国人デザイナーのイアン・カラム氏がスタイリングを主導した。

355 by エヴォルート
355 by エヴォルート    エヴォルート・オートモビリ

2024年に初公開された後、合計8000kmに及ぶ1年間のテストプログラムを完了した。これは耐久性へのこだわりを示すもので、55名の購入者には3万2000km/2年間の保証が付与される。

テストプログラムの一環として、エヴォルート社は英国ノーサンプトンシャーのケイツビー・トンネル(鉄道トンネル跡を活用したテスト施設)で高速騒音試験と空力試験を実施した。その様子はネット上に公開されている。

オリジナルよりも軽量化

フロントエンドには大型グリルとカーボンファイバー製リップが採用され、サイドライトとポップアップ式ヘッドライトは新しいLEDユニットに交換された。リアエンドも同様の処理が施され、大型ディフューザーとリング状のLEDブレーキランプが装備されている。

ボディをすべてカーボンファイバー製とするなど軽量化を図り、目標の車両重量1250kgを実現した。ちなみにフェラーリF355 GTSの標準的な車重は1422kg。

355 by エヴォルート
355 by エヴォルート    エヴォルート・オートモビリ

軽量ボディに加え、シャシーはスポット溶接され、カーボンファイバー製ブレースによってねじれ剛性が23%向上しているという。こうした補強はサスペンションマウントなどの主要ポイントに集中的に施され、ハンドリングと安定性を高めている。

ミドシップの縦置きV8エンジンも信頼性と扱いやすさに重点を置いてオーバーホールされた。同社によると、新しい点火システムの導入により点火タイミングの精密化を図り、出力とレスポンスを向上させているという。シリンダーヘッドは吸排気効率の改善のためにポート加工され、専用設計のカムシャフトにより高回転域での安定性を高めている。

エンジンとトランスミッションをつなぐクイルシャフトは、オリジナルのF355における弱点として知られているが、エヴォルート製の強化パーツに交換された。これにより振動とパワーロスを最小限に抑えつつ、信頼性を向上させている。また、チタン製等長マフラーが採用され、「エモーショナル」なサウンドを楽しめるという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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