【2度目の大変革】BMW 生まれ変わった3シリーズEV、新時代を切り開く 「第2のノイエクラッセ」

公開 : 2021.10.18 19:05

BMWは新開発のEV用プラットフォームを使った3シリーズEVにより、電動化戦略を次の段階へと進めます。

電動化戦略は第三段階へ

執筆:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)
翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)

BMWは、2025年に新開発のEV用プラットフォームを採用した、全く新しい高級セダンを発表する。電動化戦略の第三段階の幕開けだ。

このモデルは、第6世代の電動パワートレイン、長距離用バッテリー技術、急速充電機能、軽量構造、カスタマイズ可能なデジタル・オペレーティング・システム、持続可能な新素材を採用している。

次世代3シリーズEVのレンダリング
次世代3シリーズEVのレンダリング    AUTOCAR

BMWの社内では「NK1」というコードネームで呼ばれており、新開発のEV用プラットフォームをベースに新時代への道を切り開くことになる。

NK1は当初、3シリーズに代わるEVとして位置づけられる可能性が高い。これは、ポルシェの次期マカンEVと、ガソリン車の現行マカンの関係に近いものとなっている。

現在、ミュンヘンにあるBMWの研究・イノベーションセンター(FIZ)で開発が進められているモジュラー式の「ノイエクラッセ・プラットフォーム」は、2025年以降、すべてのBMWブランドのEVに採用される計画だ。前輪駆動、後輪駆動、4輪駆動の各レイアウトに対応し、容量の異なるモジュラー式バッテリーパック、ホイールベース、トレッド幅、車高、18インチから22インチまでのホイールサイズの組み合わせが可能だ。

研究開発責任者のフランク・ウェーバーは、次のように語っている。

「ノイエクラッセは、BMWの新たな活動の始まりを意味します。2シリーズサイズのセダンからX7サイズのSUVまで、EVを製造できる規模になっています」

EV、PHEV、FCEVに対応

「ノイエクラッセ」という名称は、BMWが1960年代から1970年代に発売したセダンにちなんだものであり、市販するクルマを再発明・再定義するというBMWの野望を暗示している。

BMWの次世代EVのプラットフォームとなるだけでなく、アルミニウムと高強度鋼を用いたこの構造は、プラグイン・ハイブリッドにも対応するように設計されている。さらにウェーバーは、中国をはじめとするさまざまな市場で現在提案されている規制の枠組みに応じて、水素燃料電池のパワートレインにも対応できると述べた。

BMWの研究開発責任者フランク・ウェーバー氏
BMWの研究開発責任者フランク・ウェーバー氏

ノイエクラッセ・プラットフォームは、最終的に現在のFAARおよびCLAR構造に代わるものとして計画されており、スケールメリットと製造上の柔軟性を高めることを目的としている。これにより、CLARベースの新型4シリーズ・グランクーペや、間もなく導入されるEVのi4と同様に、BMWの世界的な生産ネットワークにおいて、ICEモデルとEVモデルの両方を同じラインで製造できるようになる。

ウェーバーは、「1つのプラットフォームですべてに対応する(one-platform-fits-all)」というアプローチにより、ラインナップ全体のシナジー効果を最大限に発揮し、製造効率を大幅に向上させることができるとしている。

ウェーバーは初期のi3のライフ・モジュールとCLARを引き合いに、「わたし達は個別に構造を作ることはありません。ノイエクラッセでは、販売台数のポテンシャルが大幅に向上します。過去2世代のプラットフォーム開発で、スケーリングについて多くのことを学んできたのです」と語った。

NK1は、BMWが2025年末までに発売を予定している4台の電動セダンのうちの1台で、ノイエクラッセ・アーキテクチャーを初めて導入する。CLARを採用したi4、i5、i7と同様に、後輪駆動と4輪駆動のいずれかを選択できるようになる。

しかし、i4、i5、i7がICEモデルを意識しているのに対し、NK1は「電気を中心としたデザイン」を採用し、次世代のBMWモデルに影響を与えるであろう新しいプロポーションと現代的なスタイリング要素を持つ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。愛知県在住。幼い頃から自動車/戦車/飛行機/宇宙船など乗り物全般が大好物。いつかすべての乗り物を手に入れることを夢見ている。最近はバイクの魅力に気づき、原付と中型を衝動買いしてしまった。大学卒業後、不動産営業と記事制作ディレクターを経て2020年に独立し、フリーランスとして活動開始。現在に至る。

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