新型三菱アウトランダーPHEV 全3グレードを比較 ベストバイは?

公開 : 2021.11.04 05:45  更新 : 2021.11.04 22:08

上級/ミドルグレードを比べる

続いては上級グレードの「P」とミドルグレードの「G」を比較してみたい。

この両車の価格差は7人乗り同士で比較すると「P」の方が32万4500円高額ということになる。

三菱アウトランダーPHEV(グレード「P」)
三菱アウトランダーPHEV(グレード「P」)    三菱

ここでも「G」でオプション装着が可能な「P」に標準装備となる装備をチェックしてみると、フロントパワーシート付レザーシート、とポジションメモリー・リバース連動のドアミラーがセットオプションで25万3000円、BOSEプレミアムサウンドシステムが10万4500円と、この2点ですでにグレード間の価格差を超える金額となる。

なお「P」の標準シートはセミアニリンレザーとなっており、これを通常のレザーシートにすると2万2000円安くなるため、選択できるオプションでの価格差は37万7500円という計算になるのだ。

さらに「P」には10.8インチのヘッドアップディスプレイや3ゾーン独立温度コントロール式フルオートエアコン、カラードサイドドアガーニッシュなども標準装備となり、オプションカラーの2トーンボディカラーも「P」でのみ選択可能となっている点などを考えると、実は「P」グレードが最も装備と価格のバランスが良いグレードといえるかもしれない。

また最上級グレードを選択しておけばリセールバリューも高くなるというメリットもあり、残価設定クレジットで購入する場合も、当然車両本体価格の高いグレードの方が残価額も高くなるため、購入から売却までトータルで見た場合でも「P」が最もコストパフォーマンスに優れているということになるだろう。

そのため、現時点でアウトランダーPHEVを購入するのであれば、最上級グレードの「P」が最もオススメであり、最もミニマムな構成とする場合でも「M」にヒートポンプ式エアコンはマストで装着しておきたい、というのが筆者の結論である。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

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