オーテックで車中泊 NV200バネット・マルチベッド メーカー純正キャンパーの魅力

公開 : 2021.11.15 11:25

2トーンなら、パステルベッドも選択可

デザイン面では、マルチベッド専用ボディカラーとして、都会の街並みでも、趣味のフィールドでも個性が光る2種類のパステル調2トーンカラーが設定されている。

標準の塗色は、ホワイトパール(特別塗装色)、インペリアルアンバー(特別塗装色)、スーパーブラック、ブリリアントシルバー。

簡単に分解してベッド裏に収納できるテーブル。一時的に使わないときは、天板部分を壁側に90°傾けて乗員のスペースを広げることもできる。
簡単に分解してベッド裏に収納できるテーブル。一時的に使わないときは、天板部分を壁側に90°傾けて乗員のスペースを広げることもできる。

2トーン特別車体色は、白&ライトブルー(生産ラインで塗っている専用の新色)、および白&アイリッシュクリーム(K12型マーチなどが採用)だ。

専用2トーンカラー車では、車体色に合わせたパステルカラーのベッドマットとフロアパネル(明るい木目のロンリューム)を選択することができる。

乗ってみると「どうなのよ?」と思っている方のために記しておくと、ドライビングポジションは自然で、視界が良好なので、とにかく運転しやすい。

そしてこのモデルは、NV200バネットの商用バンではなく、ワゴン/2列シート車がベースなので、乗り心地がよく4輪の接地感が抜群にいい。スピードを上げても怖さを感じるシーンがまったくないのだ。

高速安定性もいいので、ロングツーリングも得意分野。さまざまな場所に行ってみたくなる。

5ナンバーだから扱いやすい

国内有数のキャンピングカービルダーが、日産NV200バネットをベース車としてチョイスしている。

そのことからも分かるように、NV200バネットは日常の使いやすさと遊びのフィールドにおける利便性がバランスよく両立しているユーティリティ・プレイヤーなのだ。

後部のベッドを左右に跳ね上げた状態。2列目シートを畳めば、荷室がさらに広がる。オーテックは福祉車両も開発・製造しているので、ベッド基部のフレームも造りがしっかり。
後部のベッドを左右に跳ね上げた状態。2列目シートを畳めば、荷室がさらに広がる。オーテックは福祉車両も開発・製造しているので、ベッド基部のフレームも造りがしっかり。

以前ステーションワゴンを愛用していたというユーザーや、5ナンバーにこだわる人がNV200バネット・マルチベッドを選ぶケースが多々あるという話をよく耳にする。

ちなみに、その車格・装備から判断し、「NV350キャラバン・マルチベッド」は、マリンスポーツなどを楽しんでいて大きなボード/機材を運ぶことがあるアクティブなユーザーに最適だ。

セレナ・マルチベッド」は、乗り心地がよく、外観がスタイリッシュなのでファミリー層にオススメ。

5ナンバーでボディが小さい「NV200バネット・マルチベッド」は、子育ても仕事もひと段落し、ペットとの旅を楽しむシニア層、まだ子どもが小さいご家庭、ソロもしくは友人と2名で釣り・登山などに行くアウトドア・フリークに使っていただくといい。

納期/ADAS/価格について

そして、普段使いにも長距離のクルマ旅にも使えるとあって期待したいのが、先進運転支援の装備。

インテリジェント・エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)、ハイビームアシスト、LDW(車線逸脱警報)、標識検知機能(進入禁止標識検知/最高速度標識検知/一時停止標識検知)といったADASも標準で採用している。

ポップな2トーンカラーは、このモデルの専用色。白&ライトブルーのほかに、白&アイリッシュクリームという組み合わせもラインナップしている。
ポップな2トーンカラーは、このモデルの専用色。白&ライトブルーのほかに、白&アイリッシュクリームという組み合わせもラインナップしている。

隠れたメリットとしては、通常時なら納期が3か月ほどという点。キャンピングカービルダーにオーダーする場合よりよっぽど短い。それでも現在は、国産メーカー各社が生産調整をしている時期なので、詳しくは販売店で確認しよう。

価格は、外装/内装(ベッドシステム+フロアパネル)とも標準色のタイプが、272万3600円。車体色が2トーンで、内装が標準色の仕様が、294万9100円。

今回撮影した車体色が2トーンで、内装(ベッドシステム+フロアパネル)が2トーン車専用色の仕様が、296万4500円となる。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」
  • 撮影

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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