アストン マーティンDBX 直6マイルド・ハイブリッド仕様、中国のみで販売

公開 : 2021.11.15 20:05

アストン マーティンDBXのマイルド・ハイブリッド仕様が中国専売モデルとして間もなく発表される予定です。

中国市場の税制面に配慮した仕様

アストン マーティンは、人気SUVのDBXの6気筒マイルド・ハイブリッド仕様が中国のみで発売されると発表した。

同モデルの詳細は、11月19日から開催される広州モーターショーで公開される予定であると、CEOのトビアス・ムアースが先週のアナリストとの電話会議で述べている。

アストン マーティンDBX
アストン マーティンDBX

搭載予定の直6エンジンはメルセデスAMGから供給され、E 53で採用されている48Vマイルド・ハイブリッド・アシスト付きの排気量3.0L、最高出力435psという構成になる見込みだ。

DBXは現在、メルセデスAMGが供給する550psのツインターボ4.0L V8を搭載して販売されているが、中国では大排気量のエンジン車は税金面で厳しい目に遭う。現在、DBXには25%の輸入税が課せられているが、マイルド・ハイブリッドを搭載すると12%に下がる。

「マイルド・ハイブリッドの直列6気筒は、中国のお客様の期待にぴったりです」とムアースCEOは述べている。

広報担当者によると、このモデルを中国以外の国で販売する予定はないという。

中国は現在、アストン マーティンにとって北米に次ぐ第2の市場となっている。これは、SUVのDBXの投入によって、中国では人気の低いスポーツカー以外にもブランドの魅力を広げたことによるものだ。

ムアースCEOは、すべての市場において来年の春にDBXの派生モデルを新たに追加する予定だと述べている。これは高性能モデルであると予想されており、「DBX S」としてAMGのGT 63 Sに搭載されている639psのV8エンジンを採用する可能性がある。アストンが独自のV12エンジンを搭載する可能性は低いだろう。

また、改良の一環としてプラグイン・ハイブリッド仕様の導入計画も確認されており、「DBXのフェイスリフトと多かれ少なかれリンクしています」とムアースCEOは述べている。さらに、改良は2024年に計画されているという。

アストンは、2021年の予測販売台数6000台のうち、半数は英サウスウェールズ州のセントアサン工場で生産されるDBXが占めると見込んでいる。

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