ボルボ 小型の電動SUV「XC20リチャージ」の登場? ポールスターも入門モデル開発中

公開 : 2021.12.08 18:05

ボルボとポールスターが新型EVを開発中。エントリーモデルとなるコンパクトSUVとなる見込みです。

販売台数を底上げするコンパクトモデル

ボルボポールスターは、今後数年以内に新たにエントリーモデルの電動SUVを導入しようとしている。

ボルボは、メルセデス・ベンツEQADS 3クロスバックEテンスのようなプレミアム志向のコンパクト・クロスオーバーを開発していると言われている。2025年までに世界販売台数の50%をEVにするという計画の実現に向けて、重要な役割を果たすことになるモデルだ。

ボルボXC20のレンダリング
ボルボXC20のレンダリング    AUTOCAR

構造としては、中国の新興ブランドであるZeekrの新型001で初めて採用された、吉利汽車の「オープンソース」のSEAプラットフォームを、ボルボ車として真っ先に導入する。来年から世界各地で販売される予定のZeekr 001には、86kWhまたは100kWhのバッテリーが搭載されており、最大航続距離は700kmを誇る。プラットフォームを共有するボルボも同様の仕様となるだろう。

注目すべきは、最高360kWのスピードで充電できることで、わずか5分で120km分を補充できるとされている。しかし、最高出力543psのツインモーター・ドライブトレインは、パフォーマンスに重点を置いたモデルにのみ搭載される可能性が高い。

SEAプラットフォームのその他の主な特徴としては、自動ローダウン機能付きサスペンションや無線アップデート対応などが挙げられる。

一方、2023年にポールスターが発売する予定のSUVは、サイズ的には2と3の中間に位置し、刺激的なプロポーションを備えながらも親しみやすいモデルとして位置づけられる。3より車高が低く、ルーフラインも大きくカーブしているが、トーマス・インゲンラートCEOは室内空間について「あまり妥協しない」と述べている。

そのサイズと位置づけから、ボルボのC40リチャージと密接に関連していると考えられ、CMAプラットフォームを共有する可能性がある。前輪駆動と4輪駆動が設定され、バッテリーは64kWhまたは78kWhのいずれかを選択することになるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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