今こそ注目したい黄金期 1990年代前半の名車 47選(中編) 評価され続ける至高の逸品

公開 : 2025.12.03 11:45

1990年代に登場したクルマは、信頼性や安全性など現代的な要素とクラシックな魅力を併せ持っています。中古車も比較的入手しやすい状態で、まさに「黄金期」とも言えるこの時代の名車を47台紹介します。

TVRグリフィス(1991-2002年)

初期のグリフィスは運転にやや癖があったが、改良を重ねるにつれて、デザイン、インテリア、そして何よりもシャシーのダイナミクスが成熟していった。1990年代後半、ローバーが開発したV8エンジンとマニュアル・トランスミッションで後輪を駆動するグリフィスは、最も魅力的で実直なスポーツカーの1つだった。

TVRグリフィス(1991-2002年)
TVRグリフィス(1991-2002年)

フォード・モンデオ(初代)(1992-2000年)

人気はあったものの平凡だったシエラの後継車として発売されたこのクルマが、当時は伝説的な存在だったことを、わたし達はついつい忘れがちだ。モンデオは広くて快適で、このクラスの基準からすれば驚くほど運転しやすく、1994年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。170psの2.5L V6エンジンを搭載したバージョンを除いて、速いとは言えないだろう。いずれにせよ、今日のモンデオは、素晴らしい走りを体感できるクルマである。

フォード・モンデオ(初代)(1992-2000年)
フォード・モンデオ(初代)(1992-2000年)

マーコス・マンタラ(1992-1998年)

英国の小さなメーカー、マーコスは、MG製エンジンを搭載した1800GTを皮切りに、チューブラーシャシーをベースにしたロングノーズの後輪駆動スポーツカーを、何十年にもわたってさまざまな名前で販売してきた。マルティナ、マンチュラ、マンタレイなどが登場し、そして消えていった。1992年以降、ごく少数のモデルにマンタラという名称が使用された。主にローバーやシボレーのV8エンジンを搭載したモデルに多く見られる。

マーコス・マンタラ(1992-1998年)
マーコス・マンタラ(1992-1998年)

マツダRX-7(1992-2002年)

1990年代で最もハンドリング性能に優れたクルマの1つであり、その素晴らしいシャシーは、官能的なロータリーエンジンと軽量設計によって支えられている。後期の改良型や高出力バージョンが魅力的だが、英国では初期型の人気が最も高い。もし改造されていない車両を見つけたら、手元に置いておく価値がある。

マツダRX-7(1992-2002年)
マツダRX-7(1992-2002年)

日産マイクラ(K11)(1992-2002年)

マイクラは、日産の小型車としては英国で初めて生産されたモデルで、1993年に欧州カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。先進的な仕様を備え、優れた安全装備と軽量なツインカム16バルブエンジンを搭載している。一部モデルにはパワーステアリングが採用され、CVT搭載車は他のモデルよりはるかに優れた性能を発揮した。今でも英国の路上を走る姿を多く見かけるが、これはその評価の高さを物語っている。

日産マイクラ(K11)(1992-2002年)
日産マイクラ(K11)(1992-2002年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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