ツートンカラーの名車 20選 道に「華」を添える美しいクルマたち 色選びに迷ったらコレ

公開 : 2021.12.18 06:05

シボレーコルベットC1

コルベットC1は、2人乗りのスポーツカーでもツートンカラーが映えることを証明している。この1959年モデルのコルベットC1は、1958年モデルから採用された4灯のヘッドライトデザインと、彫刻のようなサイドスクープが特徴である。

1960年代に入ると、ツートンカラーの人気に陰りが見えてきた。1961年モデルのコルベットでは、ホワイトウォール・タイヤとツートンカラーが廃止された。嗜好の変化に伴い、かつて流行していたテールフィンも消えていったのである。

シボレー・コルベットC1
シボレー・コルベットC1

ナッシュ・メトロポリタン

ツートンカラーは米国で生まれたものだが、大西洋を挟んだ英国の自動車文化にも影響を与えた。米国向けに作られた英国車にツートンカラーが用意されていても不思議ではない。

メトロポリタンは、ナッシュの社長であるジョージ・メイソンが、米国市場に小型で安価なクルマ、つまり「セカンドカー」の需要があることに着目して考案したものである。その見た目は、食べきりサイズのアメリカンステーキといったところか。

ナッシュ・メトロポリタン
ナッシュ・メトロポリタン

オースチン・ヒーレー3000

オースチン・ヒーレー3000は、ツートンカラーの塗装が印象的だ。アイス・ブルーとアイボリー・ホワイトの組み合わせは、「ビッグ・ヒーレー」のカラースキームの中でも最も象徴的なものと言えるだろう。

1959年に発売された3000は、排気量2912ccの6気筒エンジンを搭載し、1960年代を通してオースチン・ヒーレーのフラッグシップに君臨した。

オースチン・ヒーレー3000
オースチン・ヒーレー3000

トライアンフ・ヘラルド

発売当初、トライアンフ・ヘラルドにはセダンとクーペの2種類があり、オプションでツートンカラーが用意されていた。

セブリング・ホワイトとの組み合わせで、以下の色が選択できた。コーヒー、モナコ・ブルー、リッチフィールド・グリーン、ブラック、パウダー・ブルー、シグナル・レッド、ファントム・グレー、ペール・イエロー。色は後に追加されている。

トライアンフ・ヘラルド
トライアンフ・ヘラルド

当時のパンフレットには、「男は女より運転がうまい」といった趣旨の文句が書かれていた。時代を感じる……。

フォード・ゼファー

1950年代から1960年代にかけて、英国フォードのスタイリングは、米国フォードの影響を大きく受けていた。初代と2代目のコンサル、ゼファー、ゾディアックほど、それを如実に表しているクルマはない。

クロームをふんだんに使い、ホワイトウォール・タイヤを装着し、ツートンカラーを採用することで、英国の郊外に米国の風を吹かせていた。フォード・モンデオをツートンカラーにしたようなものだ。

フォード・ゼファー
フォード・ゼファー

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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