2021年、一番売れたクルマは? 上半期の上位は「異変」 1位は「圧倒的」

公開 : 2021.12.31 08:25  更新 : 2021.12.31 12:17

2021年のベストセラー、他を圧倒

それでは、結局のところ、2021年のベストセラーカーは?

それはトヨタヤリスだ。11月までの累計で19万6020台を売り上げた。

これは2位となるルーミーの12万4937台に7万台以上の差をつける数字。

3位はカローラの9万9024台。

4位はアルファードで8万9680台となる。

ヤリスは、3位以下とはダブルスコアという圧倒的な結果。そして、昨年に引き続きの2連覇となる。

このヤリスの強さには理由がある。それがヤリス・クロスの存在だ。ヤリスの販売台数には、ヤリス・クロスの数字が含まれている。

1~11月のヤリス・クロスの販売台数は約9万4550台(トヨタ調べ)。つまり、ヤリス全体の半数近くがヤリス・クロスとなっているのだ。

圧倒的な差になるのも納得だろう。

とはいえヤリス単体で約10万台、ヤリス・クロス単体で約9万5000台というのは、それぞれでもナンバー1は無理でも上位ベスト3に入る数字だ。

ちなみに注目された新型モデルの販売はどうであったかといえば、ノートは8万2437台、アクアは6万3494台、ヴェゼルは4万8193台。

上位をうかがうには、不十分な数字となっている。

軽自動車のベストセラーは?

登録車ではヤリスが昨年に引き続きのベストセラーの座を獲得したが、日本には、もう1つのランキングがある。

それが軽自動車だ。

軽自動車の2021年1~11月のナンバー1は、ホンダのNボックス。11月までの累計で17万5501台。
軽自動車の2021年1~11月のナンバー1は、ホンダNボックス。11月までの累計で17万5501台。    ホンダ

軽自動車の2021年1~11月のナンバー1は、ホンダのNボックス。11月までの累計で17万5501台。

2位がスズキスペーシアの12万3154台。

3位がダイハツタントで10万6262台。

Nボックスは、現時点、残り1か月という時点で、2位以下に5万台以上の差をつけている。

登録車のヤリスと同様に、Nボックスも圧倒的なまでの強さだ。

ちなみにNボックスの軽自動車の年間ベストセラーは2015年から5年連続となる。登録車とあわせても、2017年から2020年まで4年連続でナンバー1となっている。

とはいえ、今年は11月までの時点でヤリスとNボックスの差は2万台ほどもある。

この調子では、2021年の登録車&軽自動車をあわせたナンバー1は、ヤリスとなりそうだ。

過去4年の絶対王者であったホンダのNボックスを、2年目のヤリスが破ったというのは大きなトピックではないだろうか。

記事に関わった人々

  • 執筆

    鈴木ケンイチ

    Kenichi Suzuki

    1966年生まれ。中学時代は自転車、学生時代はオートバイにのめり込み、アルバイトはバイク便。一般誌/音楽誌でライターになった後も、やはり乗り物好きの本性は変わらず、気づけば自動車関連の仕事が中心に。30代はサーキット走行にのめり込み、ワンメイクレースにも参戦。愛車はマツダ・ロードスター。今の趣味はロードバイクと楽器演奏(ベース)。

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