スズキに届け! 5ドアのジムニー完成 思わず二度見に「ニヤリ」 東京オートサロン2022

公開 : 2022.01.15 16:14  更新 : 2022.01.15 16:19

オートサロン後の課題は改造申請

「先ほどジムニーを見てくれていたお客さんが、2度見して『エッ、5ドア!』って。われわれの狙い通りで嬉しくなります」(高中さん)

今回お話を聞いた木下さんは鈑金担当でボディの延長作業をおこなっているし、高中さんはオーディオ担当としてリアゲートの内側に純正グリルを流用したスピーカーボードを誂えるなど、メンバーそれぞれに担当がある。

オーディオ担当の高中洸太さん。
オーディオ担当の高中洸太さん。

「5ドア」というこのクルマ最大の難所にして世界初の試みに目を奪われがちだが、カスタムカーとしてのトータルバランス、そして仕上げのクオリティも高いのだ。

何しろオートサロンの後は再び有田先生の通勤のアシとして活躍するクルマなのである。

「今回のオートサロンではコンセプトカー部門にエントリーしているので、賞を獲得出来たら最高です。まだ改造申請が終わっていないので次の課題はそこですね」(木下さん)

製作途中から陸運局の担当者にアドバイスをもらっているというが、新造されたリアドアにどういったジャッジが下されるのかは未知数でもある。

「これはわれわれの卒業制作」と言い切るクルマに熱いNATSの若者たち。卒業後は『自動車のプロ』になるという彼らの挑戦は、まだしばらく続くのである。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

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