「宇宙」をテーマにしたワンオフ車 世界に1台だけのベントレー・ベンテイガ・スピード

公開 : 2022.03.22 18:25

ベントレーのマリナー部門は、神秘的な「宇宙」をテーマにしたベンテイガのオーダーメイド車両を公開しました。

夜空を駆け抜ける彗星

ベントレーベンテイガ・スピードをベースに、オーダーメイド部門のマリナーが「宇宙」をテーマにしたワンオフモデルを制作した。

「スペース・エディション」と名付けられたこのベンテイガは、顧客からの依頼を受けて制作されたものだ。ボディカラーには、2003年に発売された初代ベントレー・コンチネンタルGTを思い起こさせる、グリーンを基調としたメタリックグレーの「サイプレス」と呼ばれる色調を採用している。

ワンオフのベントレー・ベンテイガ・スピード
ワンオフのベントレー・ベンテイガ・スピード    ベントレー

また、ブラックライン・スペシフィケーションによりトリムをグロスブラックに仕上げている。カーボンファイバー製の各パーツには「夜空を駆け抜ける彗星のダストトレイル(彗星から生まれる塵。流星群の元となる)からインスピレーションを得た」というオレンジカラーが添えられている。

宇宙に近い米フロリダ州にインスパイア

一方、キャビンは、ベルーガやポルポイズといったスタイリングオプション、太陽系の惑星を描いた特注のトレッドプレートを装着。ステッチやベゼル、ギアセレクター、ステアリングホイールなどにはオレンジをアクセントとして加えた。

全体として、ケネディ宇宙センターやケープカナベラル宇宙基地がある米フロリダ州のスペースコースト地域からインスピレーションを受けたと言われている。

ワンオフのベントレー・ベンテイガ・スピード
ワンオフのベントレー・ベンテイガ・スピード    ベントレー

このワンオフモデルの制作依頼を受けたフロリダ州オーランドのベントレー・ディーラーのゼネラルマネージャー、ジョセフ・ヴィエルダは次のように述べている。

「フロリダ州中央部に位置するスペースコーストは、宇宙を探索するための世界の玄関口として長い間定着しており、宇宙旅行と探検はこのユニークなクルマのインスピレーションとなるテーマでした」

世界に1台 人気のオーダーメイド

ベントレーによると、マリナー部門は2022年にすでに100件の依頼をこなしており、前年比2倍の受注数だという。

マリナー部門の営業責任者であるポール・ディキンソンは、次のように述べている。

ワンオフのベントレー・ベンテイガ・スピード
ワンオフのベントレー・ベンテイガ・スピード    ベントレー

「オーダーメイドサービスの人気が高まっているのは、マリナーのチームと、どんな依頼にもたゆまず対応する職人たちのスキルのおかげです」

「当社のサービスは、多くのお客様にとって旅の出発点となるものであり、この宇宙をテーマにしたベンテイガ・スピードは、当社の可能性を示す素晴らしい一例です」

ベンテイガは現在、ベントレーのベストセラーモデルとなっている。販売台数は2万8500台を超え、昨年の総販売台数の40%を占めた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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