【スチールホイールに素ガラス】フィアット、グランデ・パンダに新たなエントリーグレード『ポップ』が登場 欧州

公開 : 2025.05.20 18:45  更新 : 2025.05.20 22:20

フィアットの小型クロスオーバー『グランデ・パンダ・ハイブリッド』にスチールホイールとクリアガラスを採用した新グレード『ポップ』が登場しました。英国での価格は約1万8000ポンド(約350万円)となります。

軽く安いグランデ・パンダの新グレード

フィアットは、英国で販売するコンパクト・クロスオーバー『グランデ・パンダ・ハイブリッド』に、新たなエントリーグレード『ポップ』を追加した。一部の装備を省略し、価格を抑えている。

これまでのエントリーグレード『アイコン』と比べ、アルミホイール、ルーフレール、プライバシーガラス、センターアームレストが省かれたことで、1000ポンド(約20万円)ほど引き下げられ、価格は1万8035ポンド(約350万円)となった。ホイールは16インチのスチール製で、プラスチック製カバーが装着される。

登場予定のグランデ・パンダ・ハイブリッドの『ポップ』(英国仕様)
登場予定のグランデ・パンダ・ハイブリッドの『ポップ』(英国仕様)    フィアット

それでも、10.25インチのタッチスクリーン、LEDライト、リアパーキングセンサーなどの主要装備は、上位グレードと変わらない。(英国仕様)

グランデ・パンダ・ハイブリッドは、1.2L直列3気筒ターボエンジンと28psの電動モーターを搭載。ハイブリッドならではの静かな始動が可能で、29km/h以下の低速域ではモーターのみで走行が可能。エンジンとモーターを合わせたシステム出力は最大109psで、6速オートマチック・トランスミッションを通じて前輪を駆動する。

価格引き下げに加えて、ポップグレードは装備の省略に伴う軽量化によってCO2排出量も抑えられ、アイコングレードの115g/kmよりもわずかに低い113g/kmとなっている。

グランデ・パンダ・ハイブリッドは今後数か月以内に英国のディーラーに登場予定で、兄弟車である新型シトロエンC3や、ダチア・サンデロ、ルノー・クリオなどがライバルとなる見込みだ。

なお、グランデ・パンダにはEV(電気自動車)モデルも用意されており、フロントマウントの112psモーターと44kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを搭載。航続距離は約320kmとなっている。

このEVモデルは最大100kWのDC急速充電に対応しており、フロントグリル内に格納式のAC充電ケーブル(最大7kW対応)も備えている。こちらの英国価格は、2万1035ポンド(約410万円)からとなる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    小河昭太

    Shota Ogo

    2002年横浜生まれ。都内の文系大学に通う現役大学生。幼いころから筋金入りのクルマ好きで、初の愛車は自らレストアしたアウトビアンキA112アバルトとアルファロメオ2000GTV。廃部になった自動車部を復活させようと絶賛奮闘中。自動車ライターを志していたところAUTOCAR編集部との出会いがあり、現在に至る。instagram:@h_r_boy_
  • 編集

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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