アバルト 595と695の2022年モデル発表 欧州 仕様変更、Tジェットエンジン改良

公開 : 2022.03.22 18:05

アバルトは595と695に改良を施した2022年モデルを発表しました。角度調整式のリアスポイラーも用意。

ホットハッチに一部改良

アバルトは、フィアット500ベースのホットハッチ「595」および「695」の2022年モデルを欧州で発表した。パワートレインの改良や仕様変更が行われている。

595は、これまでピスタ、スコルピオーネオーロ、ヤマハなどの特別仕様車に搭載されていたギャレットタービン付き1.4L Tジェットエンジンの強化版によって、最高出力が165ps、最大トルクが24kg-mに向上している。

アバルト695
アバルト695    アバルト

0-100km/h加速は、MT車が7.3秒、5速AT車が7.4秒となっている。両車とも最高速度は217km/h。

16インチアルミホイール、クロームエグゾースト、コニ製リアサスペンションを装備。ブレーキは、フロント284mm、リア240mmのベンチレーテッド・ディスクが採用されている。価格は2万1295ポンド(約330万円)から、ロールバック式キャンバスルーフ付きのコンバーチブルでは2万3945ポンド(約375万円)からとなる。

17インチホイールやサテンクロームのドアミラーキャップ、レザーシート、オートエアコンなどを装備した快適性重視の595ツーリズモは、2万1295ポンド(約330万円)から販売される。

F595は、F4で使用されるアバルト製エンジンへのオマージュとして、調整可能なバルブを備えたレコードモンツァ・ソブラポスト・エグゾーストシステムを搭載。縦に配置された4本のエグゾーストパイプから出る音のレベルを変更することができる。コニ製サスペンションも装備し、価格は2万2295ポンド(約350万円)から、コンバーチブルでは2万4945ポンド(約390万円)からとなっている。

角度調整式リアスポイラーも用意

上位モデルの695は、最高出力180psと最大トルク25kg-mを発生するようチューニングされたTジェットエンジンを搭載。0-100km/h加速6.7秒、最高速度225km/hを達成する。価格は2万4495ポンド(約380万円)から、コンバーチブルが2万7145ポンド(約425万円)から。

また、695の全車には、コニ製FSDショックアブソーバー、ブレンボ製4ピストンブレーキキャリパーにフロント305mm、リア240mmのベンチレーテッド・ディスクが装備されている。

アバルト695
アバルト695    アバルト

695には、オプションで「レーシングスタイルパック」が用意されており、12段階に調整可能なスポイラーを装備できる。最大傾斜角は60度で、200km/hで走行中に最大42kgのダウンフォースを発生させるという。

また、レザーやアルカンターラを内装に使用し、サンルーフ(ハッチバックのみ)も追加した高級感重視の695ツーリズモを選択可能。価格は2万5295ポンド(約400万円)から、コンバーチブルは2万7945ポンド(約440万円)から。

最上位モデルの695コンペティツィオーネは、性能に重点を置いている。チタンパイプを備えたレコードモンツァ・ソブラポスト・エグゾーストシステムの強化版や、機械式リミテッドスリップ・ディファレンシャルが装備される。内装にはカーボンファイバー製のサベルトシートを採用し、標準モデルと差別化している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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