超洗練のディーゼルターボ アウディA8 L 50 TDIクワトロ・スポーツ マイナーチェンジ

公開 : 2022.04.27 08:25  更新 : 2022.05.24 15:42

新しいライバルが目指す水準の高さ

インフォテインメント・システムのグラフィックは、トップクラスに鮮明。ショートカットやメニュー・オプションもふんだん。車載機能は操作しやすい。快適なフロントやリアのシートに、身を委ねるのと同じくらい。

ただし、筆者はタッチモニターのクリック感が不自然に思えた。光沢のある黒いトリムパネルは、指紋が目立つのも気になった。

アウディA8 L 50 TDIクワトロ・スポーツ(英国仕様)
アウディA8 L 50 TDIクワトロ・スポーツ(英国仕様)

現在では、ライバルモデルの方が登場年は新しく、電子技術も多く搭載されている。快適性も、一層磨きをかけてきている。それでもアウディA8は、まだ不足ない訴求力を備えたラグジュアリー・サルーンだと思う。

このセグメントの戦いは激しい。2022年では、5年前のアウディのベストは物足りないかもしれない。だがそれば、お互いが目指す水準が極めて高いという表れでもある。

アウディA8 L 50 TDIクワトロ・スポーツ(英国仕様)のスペック

英国価格:7万8985ポンド(約1263万円)
全長:5320mm
全幅:1945mm
全高:1488mm
最高速度:249km/h
0-100km/h加速:5.9秒
燃費:15.2-15.7km/L
CO2排出量:184g/km
車両重量:2120kg
パワートレイン:V型6気筒2967ccターボチャージャー
使用燃料:軽油
最高出力:286ps/3750-4000rpm
最大トルク:61.1kg-m/1250-3250rpm
ギアボックス:8速オートマティック

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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