メルセデス・ベンツ 新型Tクラス、欧州価格発表 アクティブな高級ミニバンは約400万円から

公開 : 2022.05.04 06:05

ルノー・カングーの兄弟車である新型の上級ミニバン、メルセデス・ベンツTクラスの欧州価格が発表されました。

ドイツ価格は約400万円から 日本仕様は?

欧州向けの新型メルセデス・ベンツTクラスの価格が明らかになった。ドイツでは2万9314ユーロ(約400万円)からとなっている。

Tクラスは、ルノーカングーと構造を共有する新しい小型ミニバンで、同価格帯のフォルクスワーゲン・キャディなどがライバルとなる。

メルセデス・ベンツTクラス
メルセデス・ベンツTクラス    メルセデス・ベンツ

中間グレードの「スタイル」は約430万円からで、合成皮革シート、クロームのインテリアディテール、アンビエントライト、後部座席用の折りたたみ式テーブルが標準装備される。エクステリアでは、16インチの5本スポークホイールとリアプライバシーガラスが追加されている。

最上級グレードの「プログレッシブ」は約450万円からで、マットシルバーのインテリアディテール、リアドアの電動ウィンドウを標準装備。また、16インチ10スポークアルミホイール、LEDハイパフォーマンスヘッドランプ、LEDリアランプも装備される。

さまざまなオプションパッケージも用意されている。ワイヤレス充電、キーレススタート、アップグレードライトを含む「テクノロジー・パック」は約20万円、ステアリングヒーター、ヒーター付フロントガラス、シートヒーターを含む「ウィンター・パック」は約9万円となっている。

「ナビゲーション・パック」は約10万円で、MBUXインフォテインメント・システム、音声アシスタント、アンビエントライトが含まれる。「ミラー・パック」は約4万円で、電動格納ミラーと自動防眩ミラーを追加できる。

現時点では、日本仕様の導入情報は確認されていない。

来年には7人乗りの大型モデルも

Tクラスは、ルノー・カングーの兄弟車であり、フランス北部にあるルノーの工場で生産される。

当初は5人乗りのスタンダードホイールベース仕様に、4気筒のガソリンおよびディーゼルエンジン搭載したモデルが販売される。2023年には、7人乗りのロングホイールベース仕様がラインナップに加わる予定。

メルセデス・ベンツTクラス
メルセデス・ベンツTクラス    メルセデス・ベンツ

Tクラスはまた、EVである新型EQTのベースにもなっている。EQTには最新のルノー・カングーZEと同じパワートレインが採用される。

メルセデス・ベンツのバン部門の責任者であるマティアス・ガイゼンは、新型Tクラスについて、「アクティブな家族連れからスポーツ愛好家まで、広いスペースを必要とするすべての人のためのクルマです」と語っている。

Tクラスは、カングーよりもシタンに似たスタイリングが特徴的だ。フロントエンドには、クロームのアクセントと大きなスリーポインテッドスターを配したグリルを装備。ロアパネルをブラックで統一するなど、バンパーのデザインも新しい。

また、ヘッドライト、ボンネット、フロントウイングは、バン部門の最新モデルとして独自に開発されたものだ。

Aピラーから後ろはカングーに近いスタイリングだ。フロントは従来のヒンジ式ドア、リアはスライドドア(開口部は高さ1059mm、幅615mm)で、サイドウィンドウは固定式となっている。

リアエンドはほぼ垂直で、テールゲートを開けた際の床面の高さは561mmに抑え、荷物の積み下ろしを容易にしている。テールゲートは、2分割のドアに変更することもできる。

スタンダードホイールベースのTクラスのサイズは、全長4498mm、全幅1859mm、全高1811mm。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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