高級車ディーラーのイベント、支持されるワケ フェラーリ/ランボ/ロールスが走る「コーンズ・デイ2022」

公開 : 2022.05.10 05:45  更新 : 2022.05.14 15:10

100台を超えるフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ。コーンズ・モータースが開催したイベントを取材し、富裕層が集まるワケが探ってみました。

超高級車 富士スピードウェイに集結

ゴールデン・ウィーク最終日となる5月8日、富士スピードウェイは特別な雰囲気に包まれていた。パドックに並んでいたのは、誰もが認めるスーパーカーと超高級車だけ。

フェラーリランボルギーニポルシェに加え、ロールス・ロイスベントレーという特別なクルマのオーナーに向けた、サーキット・イベントが開かれたのである。

フェラーリの歴史を作り上げてきたモデルとしてF40とF50、ラ フェラーリが並べられた「CORNES DAY 2022(コーンズ・デイ2022)」の会場。
フェラーリの歴史を作り上げてきたモデルとしてF40F50ラ フェラーリが並べられた「CORNES DAY 2022(コーンズ・デイ2022)」の会場。    上野和秀

このイベントを主催したのは高級車・輸入車のディーラー、コーンズ・モータース。

オーナーに公道では体感できないパフォーマンスを思う存分に楽しんでもらおうと開かれている伝統のイベントなのである。

今年は合計で165台のエントリーがあり、スキルに合わせて全開で走れるスポーツ走行から、同乗者とサーキットランが楽しめるファミリー走行までの5クラスが用意された。

このほか、ランボルギーニ専用のセッションやSUVモデルだけの専用走行枠も設けられ、特設コースと外周路ではロールス・ロイスとベントレーの体験試乗が行われる充実ぶり。

クルマ好きのオーナーが知的好奇心と体験を満たす内容とされているのは、長年にわたり数々の輸入高級車ブランドを扱ってきたコーンズだからこそできたのである。

なぜ、長年にわたり開催されるのか

コーンズは古くからフェラーリ・オーナーに向けたサーキット・イベントを開いてきた経緯があり、そのスタートは2002年の「フェスタ・イン・ピスタ・コン・コーンズ」にまで遡る。

以来定期的にイベントを開催し、サーキット走行のほかドライビング・テクニックを磨く「ドライビング・アカデミー」を開講してオーナーのスキルを高めてきた。

コーンズが扱う富裕層向けブランドでもSUVは好調。今回はSUVだけの走行クラス(先導車付き/同乗可能)が新設された。
コーンズが扱う富裕層向けブランドでもSUVは好調。今回はSUVだけの走行クラス(先導車付き/同乗可能)が新設された。    上野和秀

そこで、コーンズ・デイ、コーンズ・フェスティバルというイベントを続けてきた理由について、マネージメント室マーケティングチーム・ダイレクターの副島氏に聞いてみた。

「ディーラーとして販売した愛車と楽しい時間を過ごしてほしい、という思いから長年イベントを開催してきました」

「高級車のイベントにはメーカー主催のものもありますが、コーンズ・モータースでは“ディーラーという立場”で、様々なブランドのクルマが一堂に集まるイベントを開くことができ、お客様からも好評を得ています」

今後については、「コーンズのクルマたちが“ブランドの垣根を越えて”自由に楽しめる場として、サーキットのほか、ツーリングや旅、アカデミーを開き、これからも増やしていきたいと考えています」と語ってくれた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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