人間に運転を教わる時代は終わった? GM 教習生向けの自動運転技術、特許申請

公開 : 2022.05.12 18:45

ゼネラルモーターズは、トレーニング中の人間に運転方法を教える自動運転車の特許を米国で申請しました。

コンピュータに運転を評価される時代へ

ゼネラルモーターズ(GM)は、教習中のドライバーに運転方法を教えることができる自動運転技術に関する特許を申請した。教習生の運転能力を判断し、フィードバックを与え、必要に応じて操作を引き継ぐ技術が、将来の自動運転車に導入される可能性がある。

米国特許商標庁に提出された書類には、教習生の技能判定にセンサーと車載コンピューターを使うことが示されている。自動運転技術がどの段階でどの程度介入する必要があったかに応じて、教習生の点数が付けられるのだ。

GMが米国特許商標庁に提出した書類
GMが米国特許商標庁に提出した書類

GMは、人間のインストラクターによる現在のトレーニング方法は、すべての状況において「最適」ではないとし、教習生の時間的・金銭的コストが必要以上にかかっている可能性があると述べた。

この技術の導入計画については発表されていないが、もし実現したとしても、まず間違いなく米国内の市場に限定されるだろう。

2020年、GM傘下の自動運転車メーカーであるクルーズが、「オリジン」と呼ばれる電動自動運転シャトルを発表している。都市での生活を向上させる」というコミットメントの一環として開発されたもので、カリフォルニア州サンフランシスコで展開される新しい公共移動サービスの基盤となる予定だ。

自動運転に関する法整備等は国や地域によって大きく異なる。例えば、英国政府は、自動運転車の走行中にドライバーがテレビを視聴することを認めている。

ただし、これは車両が完全に制御されているときに車載スクリーン上で再生する、運転に関係のないコンテンツにのみ適用される予定だ。同じシチュエーションで携帯電話を使用することは、依然として違法となる。

英国政府は、今年後半には国内初の自動運転車の実用化が可能になると予測している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事