ディスクブレーキにシマノの6段ギア

マグネシウム製フレームの折りたたみ方は簡単で、フレーム中央から折れる。ハンドルとペダルも折りたたみ式で、かなりコンパクトになる。ホイールは20インチと、この手のモデルとしては大きめだ。

自電車を背負って電車で移動したり、オフィスのデスク脇に置いておきたいユーザーは、もう少し小さくたためた方が良いと感じるかもしれない。そのかわり、都心での通勤や通学には丁度いいホイールサイズでもある。

MG-20が採用する全体的なコンポーネントは、ベーシックなもの。それでも、ディスクブレーキは頼もしいし、ギアはシマノの6段を搭載する。駆動用モーターのアシストのおかげで、坂道でも変速に気を配る必要はあまりないけれど。

フロントのヘッドライトは、ハンドルバーのモニターを介して点灯できる。テールライトはバッテリー式で、シートポストに固定されている。左側のブレーキレバーには、歩行者に接近を知らせるためのベルが内蔵してある。

小ぶりなものの、泥除けも標準装備。雨の多い英国や日本では、不可欠な装備といえるだろう。

注文は、英国ではドゥカティ・ディーラーで可能。用意できると、自宅まで折りたたまれた状態で届けてくれる。簡単な組み立てと充電をすれば、すぐに乗り出すことが可能だという。

スタイリングとブランド・イメージに惹かれる

電動アシスト自転車としてはドゥカティの初作となる、MG-20。完成度は充分に高いが、改善点もなくはない。第2弾となるオフロード用モデル、SCR-Eも発表されている。こちらには、MG-20のフィードバックが盛り込まれているようだ。

魅力的なスタイリングが与えられ、比較的コンパクトに折り畳めるMG-20。バイクメーカーのドゥカティというブランド・イメージに、惹かれるユーザーもいるだろう。

一方で、この価格帯には競合モデルも多い。今後、この市場での競争力を高めていくには、一層の品質向上が求められるとも感じた。

ドゥカティMG-20（英国仕様）のスペック

英国価格：1699ポンド（約28万円）
全長：1510mm
全幅：580mm
全高：1070mm
最高速度：25km/h（アシスト）
アシスト距離：40-70km
CO2排出量：−
車両重量：21kg
パワートレイン：インホイール電動モーター
バッテリー：36V 378Wh
最高出力：250W
最大トルク：−
ギアボックス：6速マニュアル

画像　ドゥカティの電動アシスト自転車　MG-20と競合モデル　電動化が進むバイクも　全89枚