あの電動スーパーカーはどうなった? BMWビジョンMネクスト 市販化の可能性消えず

公開 : 2022.08.16 18:25

BMWが2019年に公開したハイブリッド・スーパーカーの「ビジョンMネクスト」コンセプト。あれから特に音沙汰なく、市販化も諦めムードが漂っていますが、M部門のトップは発売の可能性を否定しませんでした。

発表から3年 プロジェクトはどうなった?

BMWは、1978年に発表されたスーパーカーM1の流れを汲む、電動スーパーカーを発売する可能性を示唆した。

高性能車を手掛ける同社のM部門(M GmbH)は現在、ラインナップの電動化に向けた準備を進めており、M5のハイブリッド車やM3のEV、そして電動SUVなどが計画されている。

BMWが2019年に公開したハイブリッド・スーパーカー・コンセプト「ビジョンMネクスト」
BMWが2019年に公開したハイブリッド・スーパーカー・コンセプト「ビジョンMネクスト」    BMW

2019年、BMWはハイブリッド・スーパーカーのコンセプト「ビジョンMネクスト」を公開した。当時は市販化への期待も高まっていたが、やがて研究開発コストの懸念からプロジェクトが中止されたという報道が流れ始める。

その後、BMWはSUVのM専用モデルとして「コンセプトXM」を公開。ビジョンMネクストの話はいつの間にか聞かれなくなった。しかし、電動スーパーカー発売の可能性は、今も否定されていない。

BMW Mのフランク・ヴァン・ミールCEOは、AUTOCARにこう語った。「クルマ好きとして、常にこのようなクルマを作ることを夢見ています。作ると決まったではありませんが、このようなアイデアを探求し続けています」

ヴァン・ミールCEOは、ビジョンMネクストが実現しなかったからといっても、「スーパー・スポーツカーを考えていないということではありません」と話す。

極端に言えば、スーパーカーはMにとって絶対不可欠なものではないという。なぜなら、「Mがスポーティな会社であることを証明する必要はない」からだ。

しかし、「最優先のプロジェクトではありませんでしたが、心の中では常に高い優先順位にあります」と締めくくっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事