マセラティを大胆に楽しむ! 「グレカーレ・ミッション・フロム・マース」でカスタマイズを検証

公開 : 2022.08.25 18:45  更新 : 2022.08.25 18:45

伊マセラティが、カスタマイズ・プログラム「フォーリセリエ」を日本で拡大します。最新SUV「グレカーレ」の特別な1台で、どんなことができるのか確認しましょう。

火星からのカスタマイズオーダー?

マセラティは「火星からのオーダー」というコンセプトのもと、「フォーリセリエ」で製作した「グレカーレ・ミッション・フロム・マース」を3月に発表し、世界を驚かせた。

これは、マセラティが用意するカスタマイズ・プログラムである「フォーリセリエ」の可能性をアピールするため製作されたもの。

マセラティのSUV、グレカーレをカスタマイズした「ミッション・フロム・マース」と、マセラティ・アジアパシフィック代表兼マセラティジャパン代表取締役の木村隆之氏。
マセラティのSUV、グレカーレをカスタマイズした「ミッション・フロム・マース」と、マセラティ・アジアパシフィック代表兼マセラティジャパン代表取締役の木村隆之氏。    上野和秀

こうしたユニークなコンセプトと装備を満載する「グレカーレ・ミッション・フロム・マース」はミラノで発表された後に、日本に上陸し報道陣に披露された。

これまでのカスタマイズ・プログラムではスポーティさやラグジュアリーさをテーマにしていた。しかし今回の「火星からのオーダー」は、前代未聞のぶっ飛んだテーマだった。

「グレカーレ・ミッション・フロム・マース」は、火星からの特別ミッションを、マセラティの遊び心あふれる解釈で作り上げられた1台である。

外装色は、火星の赤い砂と酸化した岩をイメージした多層ペイントのギャラクティック・オレンジで、溶けた金属を思わせる質感を表現。ウインドウにはイエローのフィルムが貼られる。

なお、この車両の特徴でもあった、切削加工で空気の流れを想起させるホイールとグレーのタイヤだが、今回はイタリア本社側の都合によりノーマルのホイール・タイヤが組まれて上陸している。

内装のカスタムは? 見どころ満載

Cピラーに配置されたトライデントのロゴは、宇宙からの電波や光波、情報のリズムをシンボライズに描き、ハイスピードな動きを表現したという。

フロント・フェンダーの後方にはフォーリセリエのバッジが取付けられ、ボディサイドには火星からのミッションであることを示すレタリングが出自を主張する。

「グレカーレ・ミッション・フロム・マース」の前席内装。インテリアの細部まで撮影することができた。
「グレカーレ・ミッション・フロム・マース」の前席内装。インテリアの細部まで撮影することができた。    上野和秀

拘ったエクステリアに負けず、インテリアも特別な仕立てとなる。

基本的にホワイトとブラックのコンビで、アクセントのレッドパイピングが鮮やかな印象を放つ。

ステアリング・ホイールにはギャラクティック・オレンジをアレンジし、火星からのオーダーであることを主張。12.3インチのスクリーンには火星の光景が表示される。

シートは、火星で発生するパルスと宇宙飛行士の宇宙服、そして最新のファッショントレンドを組み合わせたもので、クラフトマンシップと革新さを表現している。

注目したいのはグラスルーフだ。

フォーリセリエを日本でも強化

銀河を旅するドライバーのために、ルーフを見上げれば主要な星座が描かれ、一般的な地図では描かれていない宇宙空間への移動を誘う。

「グレカーレ・ミッション・フロム・マース」は、フォーリセリエの限界を超えるカスタマイズと、マセラティの未来へのアプローチを表現していた。

ガラスルーフを見上げれば、カーナビの地図には映し出されることのない宇宙空間が頭上に広がる。
ガラスルーフを見上げれば、カーナビの地図には映し出されることのない宇宙空間が頭上に広がる。    上野和秀

披露の場でマセラティ・ジャパン木村隆之社長は、「マセラティでは独自のカスタマイズ・プログラムとしてフォーリセリエを用意しており、これから日本で強化してゆきたい」

「すべてのモデルで幅広いカスタマイズ・オプションから選択でき、グレカーレのフォーリセリエについては近日の発表を予定しています。その導入に先駆けて、グレカーレ・ミッション・フロム・マースをご覧いただきましょう」と車両を紹介。

続いてプロダクト・マーケティング・マネージャーの山本氏からは、フォーリセリエのプログラムの詳細について説明された。

「現在、専用のカタログ&ペイントを提供するヘリテージの『コルセ』と未来派の『フトゥーラ』の2ラインのほか、フルカスタマイズする『サルトリア』を展開します」

「このうち『コルセ』と『フトゥーラ』は全モデルに用意しますが、MC20の外装は2022年秋以降、内装・キャリパーなどは2023年にご案内します。グレカーレは2023年の予定となります」と説明された。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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