シトロエンC5 Xは、セダン/ワゴン/SUVのいいとこ取り? 価格/サイズ/内装を解説 10/1発売

公開 : 2022.08.30 06:16

ADAS/装備/音声操作について

装備面では、新世代インフォテインメント・システム「マイ・シトロエン・ドライブ・プラス」がブランド初採用に。

インパネに12インチ・タッチスクリーンを採用したシステムで、スマートフォンのように指先だけで操作でき、複数の情報を同時表示させるウィジェットにも対応。

シトロエンC5 Xプラグインハイブリッドの荷室。ワゴンらしさが出る部分。後席のシートバックを倒した状態だ。
シトロエンC5 Xプラグインハイブリッドの荷室。ワゴンらしさが出る部分。後席のシートバックを倒した状態だ。    上野和秀

また、コネクテッド・ナビを標準装備しており、リアルタイム交通情報を活用したルート検索・案内が可能。さらに音声認識システムを搭載し、呼びかけることでシステムを起動させられる。

目的地、エアコンの温度設定、ラジオ局の選択、ハンズフリー通話、天気予報などを、音声で作動・変更・停止できるわけだ。ミラースクリーン機能により、Apple CarPlay/ Android Auto ともシームレスにつなげられる。

また、運転に必要な情報をフロントウインドウに投影するエクステンデット・ヘッドアップディスプレイを初採用。

ADAS機能では、全モデルに最新のセーフティ&ドライバーアシストを搭載。

ACCには、走行ポジションを維持するレーンポジショニング・アシストと、渋滞時の停止・再発進を自動で行うトラフィックジャム・アシスト機能を統合。

リアバンパーのコーナーにはレーダーを配備し、後方からの接近車両を検知した際にドアミラーのLEDを点灯。従来のソナーをレーダーに置き換えたことで、検知範囲は最大75mにまで拡大した。

また、後退時には死角から接近する車両・歩行者を検知して警告するリア・クロストラフィック・アラートなどの新機能を備える。

価格/発売日

日本市場におけるシトロエンC5 Xの発売日は2022年10月1日。

価格は下記の通りとなっている。

右から仏シトロエンのカラー&マテリアルデザインプロジェクトマネージャーである柳沢知恵さん、ステランティス ジャパンのポンタス・ヘグストロム代表取締役 兼 CEO、マーケティング・ダイレクターのトマ・ビルコさん。
右から仏シトロエンのカラー&マテリアルデザインプロジェクトマネージャーである柳沢知恵さん、ステランティス ジャパンのポンタス・ヘグストロム代表取締役 兼 CEO、マーケティング・ダイレクターのトマ・ビルコさん。    上野和秀

PHEV仕様は、価格表でみるとシャイン・パックの106万円高だが、その差は「補助金やエコカー減税により、実質40万円程度にまで縮む」という。

なお、シャイン・パック以上には、サンシェード付きのスライディング・ガラスサンルーフを装備。また、フロントシートは、空気圧で腰部をサポートするマルチポイント・ランバーサポート付きの電動シート(前後/高さ/バックレスト角度調整)に加え、シートヒーターとベンチレーションを備える。

さらに運転席には、乗車時にシートを自動的に後退させ、スムーズな乗車をサポートするウェルカム・ファンクションも搭載した。

C5 Xシャイン(受注生産):484万円
C5 Xシャイン・パック:530万円
C5 Xプラグインハイブリッド:636万円

C5 Xプラグインハイブリッド スペック

車両価格:636万円
全長×全幅×全高:4805×1865×1490mm
ホイールベース:2785mm
車両重量:1790kg
パワートレイン:1598cc直4ターボ+モーター
最高出力(エンジン):180ps/6000rpm
最大トルク(エンジン):25.5kg-m/1750rpm
最高出力(前モーター):81ps/2500rpm
最大トルク(前モーター):32.6kg-m/500-2500rpm
ギアボックス:8速オートマティック
駆動方式:前輪駆動
燃費(WLTC):17.3km/L
EV走行可能距離:65km
乗車定員:5名
タイヤサイズ:205/55R19
最低地上高:165mm

シトロエンC5 Xの後ろ姿を引き立てる2枚のスポイラー。
シトロエンC5 Xの後ろ姿を引き立てる2枚のスポイラー。    上野和秀

記事に関わった人々

  • 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。
  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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