発売4年前にもう完売 次世代EVオープン「ポールスター6」 初期生産枠500台、予約埋まる

公開 : 2022.09.01 18:05

ゼロ・エミッションを目指した設計

サステナビリティにも重点を置いており、新しい熱可塑性素材をさまざまなコンポーネントのベースとしているほか、すべてのソフトインテリア素材に再生ポリエステルを使用している。ポールスターによると、アルミニウムのシェルも含め、可能な限りリサイクル素材を使用しているという。

ポールスターは2030年までに真のゼロ・エミッション車を開発するという目標を掲げている。同社のデザインチーフであるマキシミリアン・ミッソーニは、次のように述べている。

ポールスターO2コンセプト
ポールスターO2コンセプト    AUTOCAR

「当社は、プロジェクト・ゼロで開発したアイデアをO2に導入し、『我々は非常にエモーショナルな製品を作り、人々をゼロ・エミッション目標に導くことができる』というメッセージを発信しました。楽しめるだけ楽しんで、それから小さなゼロ・エミッション車に乗り換えるということではなく、両立が可能なのです」

O2には、ジーリー科技集団(Geely Technology Group)傘下の家電ブランドHoco Flowが開発した自律型シネマティック・ドローンが搭載されている。走行中に展開させて、自車の走行シーンを空中から撮影することが可能だ。後部座席の後ろにあるエアロフォイルにより走行風を防ぐことで、ドローンの射出を支援。最大90km/hで車両に追従できる。

ジーリー傘下の兄弟ブランドであるロータスなどと部品共有の可能性について尋ねると、インゲンラートCEOはこう答えた。

「O2は、ポールスター5向けに創り上げたものを強調するコンセプトです。このアルミフレームはポールスターが開発したもので、他の用途にも使用できます」

「ポールスターのためにデザインしたこのコンセプトを、ジーリー・グループのすべてのブランドが使いたいと考えているようで、当社も協力に前向きです。しかし、それは各ブランドの目的に適ったものでなければならず、ここでグループの他のブランドについて語ることはできません」

「当社が開発する強力な電動パワートレインに関しては、ポールスターブランドのみならず、ジーリー・グループ内での共有を検討しています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ポールスターの人気画像