アナログな513psのスーパーカー ノーブルM500へ試乗 スペースフレームに6速MT 前編

公開 : 2022.09.27 08:25

スチール製スペースフレームで目標1200kg台

M500の骨格をなすのは、M600に似たスチール製スペースフレーム。同社の責任者によれば70%はM600と共通しているらしいが、乗降性を良くするためサイドシルの位置は低められ、安定性を高めるためトレッドは広げられている。

ボディパネルはカーボンファイバーではなく、重量が増えるものの安価なグラスファイバーが選ばれた。フロントのボンネットを開くと、意外と大きい荷室が用意されている。

ノーブルM500 プロトタイプ(英国仕様)
ノーブルM500 プロトタイプ(英国仕様)

コクピットのシートは2脚。メーターはモニター式で、エアコンとバックカメラも備わる。これだけあれば充分だろう。

筆者が運転できたM500はプロトタイプで、金型の仕上がりが完璧ではなく、ボディは量産版より重いらしい。それでも、パネルのフィット感や表面の仕上がりに気になる点はなかった。

ノーブルの技術者は開発を進めている途中で、車重は確定していないという。試乗車は約1400kgあるということだったが、1200kg台に留めたいと考えているそうだ。

ちなみに4.4L V8エンジンを積んだM600は、AUTOCARで計測したところ、ガソリンを満タンにしても1305kgしかなかった。恐らく実現は可能だろう。

インテリアはアルカンターラで隅々まで覆われている。包まれるように落ち着いた空間が好ましい。

小ぶりなステアリングホイールは、ドライバーの正面で真円。3枚のペダルは若干左側に寄っているが、丁度良い間隔で並んでいる。サーボが強化され、M600より軽いといっても、ブレーキペダルはまだ重い。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    英国編集部エディター・アト・ラージ
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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