アウディ eトロン改良新型、2022年末に発売予定 航続距離600kmへ

公開 : 2022.09.27 18:25

アウディの電動SUV、eトロンとeトロン・スポーツバックの改良新型が2022年後半に発売されます。デザインの小変更が行われるほか、パワートレイン強化により航続距離を600kmまで延長するとのこと。

航続距離200km延長へ

アウディは2022年後半、電動SUVのeトロンとeトロン・スポーツの改良新型を発表する予定だ。新世代のバッテリーを搭載し、航続距離の延長を図っている。

アウディは、改良新型eトロンのプロトタイプを公開し、開発はほぼ完了していることを示した。現行世代としては、少なくとも2025年まで販売を続ける計画のようだ。

アウディeトロンの改良新型プロトタイプ
アウディeトロンの改良新型プロトタイプ    アウディ

スタイリングは小変更が加えられ、グリルやバンパー、ヘッドライトクラスターなどのデザインが改められる。

新しいバッテリーに加え、効率を向上させた電気モーター、エネルギー回生を強化する電子システムなど、パワートレインも更新する。

AUTOCARが入手したアウディ内部の情報筋の話として、パワートレインのアップグレードにより、航続距離が600km以上に延びるという。現在搭載されている95kWhバッテリーの最大航続距離は400kmである。

アウディのある幹部はAUTOCARに対し、「eトロンとeトロン・スポーツバックは、両車とも競争力をさらに高める数々の改良により、大幅にアップグレードされます」と語っている。

次期Q6 eトロンとは別物

eトロンおよびeトロン・スポーツバックは、アウディの電動化の先駆けとして2019年と2020年に発売された。もともとICE車用に開発されたMLBアーキテクチャをベースにしているため、EVに特化した専用プラットフォームよりも本質的に妥協を含んだものとなっている。

現在開発中の新型EV「Q6 eトロン」は、新しいEV専用プラットフォームPPEをベースにしている。昨年の上海モーターショーで発表されたQ6 eトロンは、eトロンおよびeトロン・スポーツバックの後継となる可能性があった。しかし、サイズとしてはやや小ぶりになるとされている。

アウディeトロンの改良新型プロトタイプ
アウディeトロンの改良新型プロトタイプ    アウディ

アウディの関係者は、「Q6 eトロンは、eトロンやeトロン・スポーツバックとは異なるセグメントに投入されます。だいたいQ5と同じくらいのサイズです。しかし、専用プラットフォームにより、現在のQ7と同様の室内および積載スペースを実現することができます」と述べている。

新型Q6 eトロンは、2023年に発売される予定だという。しばらくは改良を受けたeトロンとともに販売されることになりそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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