新型ジープ・コマンダー日本発売 3列シート+ミディアムクラスのボディ 内装/外装/スペックを解説

公開 : 2022.10.24 16:00  更新 : 2022.10.24 17:07

ステランティス・ジャパンは新型SUV「ジープ・コマンダー」を発表し受注を開始しました。内装/外装/スペックを解説します。

チェロキーの後継「コマンダー

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

10月24日、ステランティス・ジャパンはジープ・ブランドの新型SUV「ジープ・コマンダー」を発表し、同日から受注を開始した。

ジープのファミリー(ラインナップ)は、ラングラーを軸とする本格クロスカントリー4WDと、グランドチェロキーLを頂点とするクロスオーバーSUVの2つの系統がある。

ジープ・コマンダー・リミテッド
ジープ・コマンダー・リミテッド    神村聖

日本仕様では、前者はレネゲート、ラングラー、グラディエーターの3車種で構成され、後者はコンパス、チェロキー、グランドチェロキーLの3車種で構成されていた(いずれもサイズの小さい順)。

だが、2021年末で日本仕様のチェロキーは生産を終了し、その後継モデルとして今回導入されたのが、このコマンダーだ。

ジープ車に詳しい人は「コマンダー」の車名を聞くと、日本でも2006年から2009年に発売されていた、ジープ・ブランド初の3列シート7人乗りを採用し、V8エンジンを搭載していたモデルを思い出すかもしれない。

当時のコマンダーはグランドチェロキーの上に位置するフラッグシップモデルだったが、今回のコマンダーは、グランドチェロキーLとコンパスとの間に位置するモデルとなる。

その位置づけの理由は後述するが、まずは新しいコマンダーの概要を紹介していこう。

ジープの序列反映 エクステリア

新型コマンダーの外寸は、全長4770×全幅1860×全高1730mm。ホイールベースは2780mm。

今回、コマンダーと同時に日本に導入されたグランドチェロキー(Lではない、標準ボディ)の外寸は、全長4900-4910×全幅1980×全高1810mm、ホイールベースは2965mmだから、コマンダーのほうがひとまわり小さい。

ジープ・コマンダー・リミテッド
ジープ・コマンダー・リミテッド    神村聖

ちなみに日本車では、アウトランダーPHEVが全長4710×全幅1860×全高1740-1745mm、ホイールベースが2705mmだから、比較的サイズが近いだろう。

そのスタイリングは、まさに「グランドチェロキーの弟分」といった感じだ。

比較的スクエアで直線基調を重視したボディは、ガッチリとして筋肉質な、SUVらしい力強さを感じさせるもの。

薄型のLEDヘッドランプと一体化したジープ伝統の7スロット グリルが並ぶフロントマスクも、グランドチェロキーとよく似ている。

もっとも、さらに弟分にあたるコンパスも顔つきは似ているから、3台並べば、まさにジープ・ファミリーと呼べるだろう。

ルーフ部分にはブラックペイントルーフを採用し、プレミアムな雰囲気を演出している。

リアコンビネーションランプやリアバンパーのデザインは、日本未導入のプレミアムモデル「グランドワゴニア」からインスピレーションを得 た デザインとなっている。

このほか、台形のホイールアーチ、荒れた路面で車体との干渉を低減する十分な地上高など、ジープの血統を受け継ぐデザインが随所に取り入れられている。

記事に関わった人々

  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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