レトロなジープがEVに CJサージ・コンセプト公開 オフロード特化の専用デザイン

公開 : 2022.11.01 19:05

ジープは、クラシックなCJをベースとしたEVコンセプト「CJサージ」を公開しました。実車はSEMAショー2022で一般公開される予定です。

クラシックな電動オフローダー

ジープは、クラシックモデル「CJ」をベースにしたEVコンセプト「CJサージ」を公開した。11月1日(現地時間)に米国で開催されるSEMAショーで一般公開される予定だ。

CJサージは、車両カスタマイズを専門とするモパー(Mopar)によって設計・デザインされたコンセプトモデル。標準の直列6気筒ガソリンエンジンの代わりに電動パワートレインを搭載し、外観も一新された。

ジープCJサージ・コンセプト
ジープCJサージ・コンセプト    ジープ

最高出力266ps、2速トランスミッションで四輪駆動、そしてリアに50kWhのバッテリーを搭載する。

18インチホイールには、35インチのBFグッドリッチ・オフロードタイヤを装着。また、2インチ厚のフロントガラスや、サスペンションを最大2インチ上げることができるリフトキットも装備されている。

さらに、ウインチ、アンダーボディプロテクション、LEDフォグランプ、後部荷台のロールケージなど、オフロード走行を前提とした装備で身を固めている。エクステリアは鮮やかなオレンジ色の「コッパーキャニオン」カラーで仕上げられた。

一方、EVであることを示すブルーのアクセントも随所に配置。今年初めに公開されたアベンジャー4×4やラングラー・マグニート・コンセプトのデザインに歩調を合わせている。

インテリアには千鳥柄のシートと特注のステアリングホイールが採用された。メーターにはバッテリー残量が表示される。

ジープの親会社であるステランティスによると、CJサージは、既存のクラシックカーやオフロードカーを内燃機関からの脱却に向けてどのように改造できるか、理解を深めるために開発されたという。

ジープはAUTOCARの取材に対し、既存モデルのEVバージョンがいつ市販化されるかについてはコメントしなかったが、電動化技術は将来の持続可能性のための素晴らしいイノベーションであると述べた。CJサージ・コンセプトの市販化の予定は明らかにされていない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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