先日お届けした中古車対決!の第2段。今回は同じメーカーの中から新旧対決を行うことにする。連れ出したのはフォード・フィエスタSTとフォーカスRS。ディアボーン発の2台、勝つのはどっちだ。

2012年にフィエスタSTをテストして以来、われわれは折に触れてこのクルマのポテンシャルの高さを読者諸兄に伝えてきたつもりだ。あのルノー・メガーヌのスポーツ・グレードを差し置いてでも。

もちろんフィエスタSTの能力の高さゆえでもあるけれど、やはり手の届きやすい価格だという点も大いに影響している。そんなフィエスタSTに好敵手を探しだそう、そう考えていたところスパイシーな1台を思いついた。2代目フォーカスRSだ。

あなた自身の心を突き動かすのは、フィエスタか。それともフォーカスか。スポーツ・グレード同士の直接対決を始めよう。

値段もかなり落ち着いてきたフォーカスRS。価格面でのハードルは既に無いと言ってもいい。もちろんSTのように新機能と呼べるようなものは備わっていないけれど、そこにはフォーカスRSにしか持ち得ない魅力もあるのだ。世界中にたくさんのオーナーズ・クラブがあるというのも頷ける。

取材用に貸していただいたフォーカスRSを所有するのはピーター・ガルブレイス氏。既にオドメーターは6万1千kmを刻んでいるにも関わらず、写真で見たとおりかなり美しいコンディションを維持している。キラリと輝くボディや褪せていない樹脂類を見る限り、かなり大切にされてきたことがわかるだろう。