JR原宿駅前に、「BMW」が巨大ポップアップストア開設 4/4まで その狙いは?

公開 : 2023.03.03 21:13  更新 : 2023.03.03 21:50

BMWがJR原宿駅前にオープンする大きなポップアップストア。「フロイデ by BMWコネクテッド・スルータイム」という施設です。どんな狙いがあるのでしょう?

「フロイデ by BMW」とは

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

BMW日本法人が、東京都・原宿に、ポップアップ・エキシビジョンを期間限定でオープンする。

「フロイデ by BMWコネクテッド・スルータイム」と名付けられた施設で、3月4日〜4月4日まで開催される。だれでも入場できるブランド発信拠点だ。

「フロイデ by BMWコネクテッド・スルータイム」の報道向けお披露目で日本初公開されたBMW「XM」。日本法人の長谷川正敏 代表取締役社長が立ち会った。
「フロイデ by BMWコネクテッド・スルータイム」の報道向けお披露目で日本初公開されたBMW「XM」。日本法人の長谷川正敏 代表取締役社長が立ち会った。    AUTOCAR JAPAN

このプロジェクト、具体的にはどんな内容なのだろうか?

展示内容は、「カフェ」「アーカイブ」「アート」の3部門に大きく分けられる。

「カフェ」は、夜はカクテルなどアルコール類も提供するので、ドリンクを味わいながらイベントを楽しむことができる。

「アーカイブ」は、まず1970年代にBMW M専用モデルとして誕生したBMW初のスーパースポーツカー「M1」を展示。

そのまわりには、ミュンヘンのBMWミュージアムに収蔵されているアーカイブ・コレクションの模型・レーシングアイテムなども並ぶ。

「M1」の正面にはトンネルがあり、その向こう側には日本初公開となるMブランド初のPHEV、「XM(写真)」が向かい合って展示されている。

BMWとアート&アーバンライフ

「アート」においては、ファッションとアートで展開される。

ファッションは、原宿で人気のセレクトショップ「GR8(グレイト)」や、米国のファッションデザイナーでインフルエンサーでもあるルカ・サバトとのコラボレーションで、このイベント会場でしか手に入らないオリジナルのコラボレーション商品などの展示・販売が行われる。

フロイデ by BMWコネクテッド・スルータイム(渋谷区神宮前6-35-6)には、BMW M1も登場。JR原宿駅を出てすぐという立地で、3月4日(土)〜4月4日(火)まで開催される。
フロイデ by BMWコネクテッド・スルータイム(渋谷区神宮前6-35-6)には、BMW M1も登場。JR原宿駅を出てすぐという立地で、3月4日(土)〜4月4日(火)まで開催される。    AUTOCAR JAPAN

3月17日には、ファッションウィーク・パーティーも開催される予定だ。

さらに、会場の2階にはアートギャラリーが設えられ、日本の新進気鋭アーティスト7名による作品が展示されている。また、コラボレーション・スペースも設置され、渋谷区との「渋谷未来デザイン」、アーティストによるプライベート・アートギャラリーツアー、瞑想×サウンドバス体験、ヨガクラスなど、さまざまなコラボレーション企画が予定されている。

BMW日本法人 BMWブランド・マネジメント・ディビジョンの遠藤克之輔 本部長によれば、「毎日来ても、何か変わっている(進化している)」イベントなのだそうだ。

長谷川 新社長「今後も革新的」

報道向けお披露目会に登壇した、同社の長谷川正敏 代表取締役社長は、「2020年以降、世界はチャレンジングな時期に直面していますが、クルマ業界ではラグジュアリーな分野は右肩上がりが続いています。そこで、“フロイデ by BMW(BMWがもたらす歓び)”の第一弾として、有名なアーティストやリテールショップとのコラボレーションなどもまじえたポップアップ・エキシビジョンを1か月の期間限定ですが、ここ原宿で開催します」と、本プロジェクトの経緯を説明。

「ここではMブランド初のPHEVであるXMを日本初公開し、また初のM専用モデルとして誕生したM1も展示します。会場では、M1からトンネルをくぐってXMに辿り着くことで、時と時を繋ぐといった意味も表しています。また、クルマだけでなくファッションやアートとともに“駆け抜ける歓び”を具現化します。つまり、BMWが今後も革新的なモデルを具現化していくことの表れなのです」と語った。

2130万円で販売されるBMW「XM」。インテリアもアートとラグジュアリーを意識した仕立てだ。
2130万円で販売されるBMW「XM」。インテリアもアートとラグジュアリーを意識した仕立てだ。    AUTOCAR JAPAN

長谷川社長の言葉どおり、「M1」からトンネルをくぐって「XM」へ辿り着くことで、歴史をふり返るアーカイブとBMWの現在地を繋いでいるわけだ。

BMWでは、こうしたアートクリエイターとのワークショップやVIPラウンジの開設、ファッションブランドやアーティストとのコラボレーションなどを通じて、東京の中心地におけるタッチポイントを増やし、ラグジュアリー顧客層に向けたコミュニティ・ハブを創り上げることで、BMWブランドの価値を高めることを目的としている。

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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