BMW初のEVワゴン 来春に「i5ツーリング」発売決定 5シリーズのBEV版

公開 : 2023.03.16 06:25

BMWは、5シリーズ・ツーリングのEV版「i5ツーリング」を2024年春頃に発売する方針を示しました。欧州では初となるバッテリーEV式のステーションワゴンで、i4とプラットフォームを共有する可能性があります。

5シリーズ・ツーリングにEV版登場へ

BMWは3月15日、注目の次世代EV「i5ツーリング」が、2024年春に登場することを明らかにした。欧州市場初のEVワゴンとなる見込みだ。

i5は次期型5シリーズに続いて発売される予定で、ガソリン、ディーゼル、PHEVの5シリーズ発売は欧州、韓国、米国では今年10月と見込まれる。従来通り、i5にもセダンとステーションワゴンが導入されることになる。

BMW i5ツーリングは、欧州初のEVステーションワゴンとなる見込みだ。(画像は予想レンダリングCG)
BMW i5ツーリングは、欧州初のEVステーションワゴンとなる見込みだ。(画像は予想レンダリングCG)    AUTOCAR

BMWのオリバー・ジプスCEOは、13日の年次総会で「これがこのセグメントにおける当社特有のセールス・ポイントです」と述べた。

また、i5には、i4 M50の流れを汲むMパフォーマンス・バージョンを設定する方針だという。

「EVであるBMW i4 M50は、BMWがダイナミックなパフォーマンスと電動モビリティをいかに完璧に融合させるかを示しています。このモデルは2022年に世界で最も売れたBMW Mモデルです。BMW Mの完全電動パフォーマンスモデルも、新型5シリーズ・セダンのラインナップに含まれる予定です」

さらなる詳細は近日中に発表される予定だ。

BMWは今回言及を避けたが、次期型5シリーズ・ツーリングでは室内スペースが改善され、ラゲッジ容量は現行モデルの560Lから拡大される見込みだ。しかし、EVのi5ツーリングでは、バッテリー搭載の都合からラゲッジ容量が若干小さくなる可能性がある。

プラットフォームについても今のところ公式発表はないが、4シリーズと同じCLARプラットフォームを採用する可能性がある。そうなれば4シリーズと同様のパワートレインを搭載し、i5ツーリングでは最高出力340~544psの複数のモデルが用意されるかもしれない。

i4は80.7kWhのバッテリーを搭載し、最大210kWの充電に対応する。1回の充電での航続距離は最大410~590kmとされる。

以前目撃されたプロトタイプでは、ヘッドライトのデザインがすっきりした形状となっているほか、キドニーグリルも現行のM3および4シリーズとは異なり、ナンバープレートからはみ出すような縦型のデザインではないことが確認できる。

ドアハンドルは2シリーズ・クーペと同様にフラップ式で、サイドミラーはM240iで採用された最新のデザインが装備されている。

BMWは現在、2030年末までにPHEVおよびEVを700万台以上販売するという目標を掲げている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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