ミニ最後のMT車 3ドアに「ジョン・クーパー・ワークス1 to 6」登場 世界999台限定

公開 : 2023.05.18 19:25  更新 : 2023.05.19 15:17

ミニは、3ドアのジョン・クーパー・ワークスに限定仕様車「1 to 6」を設定しました。ブランドとしては最後のマニュアル・トランスミッション(MT)車となる予定で、レースにインスパイアされた専用デザインを採用。

ブランド最後のマニュアル車 特別なJCW登場

ミニの3ドア・ハッチバックに新たな限定仕様車「ジョン・クーパー・ワークス1 to 6」が設定された。ATと電動パワートレインを推進するミニにおいて、ブランド史上最後のMT車となることが明らかにされた。

全世界999台の限定販売とされ、そのうち150台が英国向けで、価格は3万9600ポンド(約680万円)から。64年間続いたミニのMT車の歴史に幕を下ろす。

ミニ・ジョン・クーパー・ワークス1 to 6
ミニ・ジョン・クーパー・ワークス1 to 6    ミニ

ミニのブランドCEOであるステファニー・ヴルスト氏は、「ドライバーの楽しさと関与」を核に作られたモデルであると述べている。車名の「1 to 6」は、搭載される6速MTに由来する。

ジョン・クーパー・ワークス1 to 6は、5月18~21日にかけて開催されるニュルブルクリンク24時間レースで披露される予定で、「ミニのモータースポーツの歴史を称える」ものとされる。

ミニは2025年に最後のエンジン車を投入し、2030年からEV専用ブランドとなる計画だ。今後、MTを導入しないことは「99%確実」とし、次期型クーパーおよびカントリーマン(日本名:クロスオーバー)のどちらにも設定されないと述べている。

ジョン・クーパー・ワークス1 to 6は、標準仕様のJCWをベースに、専用のボンネットストライプ、マニュアル・トランスミッションのグラフィック、「one of 999」のレタリングなどの装飾を加えている。

ボディカラーはミッドナイト・ブラックで、グロスブラックの18インチアルミホイール、Cピラーとリアスプリッターに専用バッジを装着する。ボディタイプは3ドアのみ。

インテリアでは、ドアシルやフロアマット、助手席側トリム、ステアリングホイールなどにトランスミッションのグラフィックが添えられる。ナッパレザーでコーティングされている。また、「one of 999」のレタリングも随所にあしらわれている。

パワートレインは標準のJCWと同じ最高出力234psの2.0L 4気筒ガソリンエンジンを搭載する。0-100km/h加速は6.3秒とされている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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