ボルボS60 T4 SE &V60 T6 AWD & XC60 T5 SE&V70 T4 SE

公開 : 2013.09.27 20:51  更新 : 2017.05.29 19:09

で、今回。MY2014のS60。T4のSE。運転してみてオッと思ったのは以下のポイント。
・ 実際の17インチが16インチ程度に感じられたバネ下の動きの軽快さ、および乗り心地の快適さ
・ ゲリラ豪雨によってできた分厚い水膜の上を走っても静か
・ ACC=アダプティブ・クルーズ・コントロールの追従性能がアップしたかも
・ スポーツシートは少々うっとおしいかも
3種類あるうちでもっともコンフォート指向の高いタイプのシャシー(サブフレームのマウントのブッシュのカタさも違ったりする)の仕様であることが、2014年モデルのT4 SEに関してはすごくよくわかった。初期の個体と比べると、アタリマエではあるけれどガサガサやガツガツが大幅に減っている。しっとり、といってもいいぐらい。

ACCは、たとえば走行車線から追い越し車線へ半身を乗りだしたぐらいのところで、追い越し車線の前走車のペースに合わせるべく行動を開始してくれる。ということは、往々にしてグイッと加速してくれる。前走車との最短距離は変わっていないはずだけれど、さらに使える感じになった。

スポーツシートは、レザーパッケージに10万円プラスを追加して選ぶ。レザーの質が順当になったりステキな色が選べるようになったりはする一方で、アタリマエだけれど名前のとおりサポートの出っ張りがオオゲサになる。その出っ張り、別になくても走るうえで困らない。もっといえばレザーシートからして必要かどうか……。必要で選ばれているわけではないかもしれないけれど。
・編集部ホシガさんのコメント:「従来のものより、クルマとドライバーの一体感のレベルが上がりましたね」

T6とはターボ過給の直列6気筒3.0ℓ(ポート噴射)。AWDとはヨンク。ハルデックスのカップリングを使ったオンデマンドのタイプ。
・ エンジンは、回すとストレートシックスみたいな音と振動が出る(アタリマエ)
・ S60 T4 SE比で270kgほど重たい(1810kg)ためか、レート高め(のはず)のアシ設定でも上屋はむしろよく動く
・ 肉感的な乗りアジ
・ 走りの印象の格差はあまり大きくないが、ボディ剛性はやはりセダンのほうが上
・ 後席の乗り心地はセダンのほうが明らかによかったムネ、後席の人より報告あり
動力性能は4気筒1.6ℓ+ターボでなんら不足がない。ヨンクが必要だからか、または直列6気筒へのこだわりがあるから選ぶ。T6はそういう仕様だと考えればいいでしょう。セダンかワゴンかは用途に応じてどうぞ。なお、おいおい日本へも入ってくることになるボルボの新世代エンジン群のなかに6気筒は存在しない。現行6気筒ターボの性能を4気筒過給でカバーするというコンセプトなので。

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