マクラーレン、650Sの下位モデルの存在が明らかに

公開 : 2014.11.07 22:50  更新 : 2017.06.01 02:11

マクラーレンは、650Sのひとつ下に位置する、ポルシェ911アウディR8フェラーリ・カルフォルニアTに対抗する新しい “スポーツ・シリーズ” レンジの存在を明らかにした。2015年の第二四半期に発表される予定で、クーペ、スパイダー、そしてサーキット志向のバージョンが作製される予定だ。

以前、このモデルはP13というネーミングで呼ばれていたもので、ネーミングは最近のマクラーレンのルールに則って、650S(あるいはアジア向けの625S)のようなものになるかもしれない。また、それとは別に、マクラーレンは近年、インテルラゴスのメルグーリョ、スパ・フランコルシャンのマスタ、そしてモンツァのパラボリカといった有名なコーナーの名前を商標登録していることも明らかになっている。ただし、マクラーレンはAUTOCARに対し、新しい “スポーツ・シリーズ” レンジの名前は決定していないとコメントしている。更に、1997年のF1 GTRにあった “ロング・テール” を商標登録している。しかし、このロング・テールは、会社として知的所有権を保護する立場で登録されたものと理解できるのもので、車名に使われることはなさそうだ。

価格は£125,000(2,300万円)程度で、年間400台の生産を計画しているという。

ミッド・エンジンとなるP13は、650Sに使われているカーボンファイバー・コンポジットのシャシーを修正したものを使用する。また、エンジンもリカルドによって組み立てられたツイン・ターボの3.8ℓV8のデチューン版が搭載される模様。但し、デチューン版とは言え、0-100km/h加速は4.0秒を切るものと思われる。これは、650Sよりも約1秒ほど遅いタイムだ。トップ・スピードは298km/hだ。

マクラーレンのCEO、マイク・フレウィットは、”マクラーレンP13は非常に運転しやすいクルマとなるだろう。それでいて、愉しく、安全なクルマだ。」とAUTOCARに対してコメントをしている。

この “スポーツ・シリーズ” レンジ のラウンチ・キャンペーンは、ブラック・スワン・モーメンツと呼ばれるもので、13の章からなるキャンペーンが計画されている。

また、2017年のリリース予定で、P15と呼ばれる£300,000(5,500万円)クラスの、650Sの上位モデルも計画している。

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