【挽回なるか】トヨタ・クラウン 改良型を発売 ドライバー異常時、自車線内に減速・停車 ディスプレイは1画面に

公開 : 2020.11.02 14:31  更新 : 2021.01.28 17:04

販売台数、回復なるか

国産Lサイズ・セダンの代名詞でもあるトヨタクラウンが、フル・モデルチェンジから2年目にして、一部改良型にアップグレードされた。

セダンらしさを失った、乗り心地が硬いという声も聞く現行型。今回のマイナーチェンジでは、どのような変更を受けたのだろう。

一部改良型クラウンRSアドバンス(プレシャスホワイトパール/オプション装着車)
一部改良型クラウンRSアドバンス(プレシャスホワイトパール/オプション装着車)    トヨタ

11月2日に発売される改良型では、まず内・外装の質感向上を進めた。

外観では、「RSアドバンス」「RSアドバンス・フォー」専用の18インチ・アルミホイール(スパッタリング塗装)を設けるなど、ホイール・バリエーションを充実させた。

また、新規開発色プレシャスホワイトパール、プレシャスメタル、エモーショナルレッドIIといった外板色3色を新たに採用している。

内装/先進装備の進化は?

内装では、本革シートの採用を「RSアドバンス」「RSアドバンス・フォー」「G」「Gフォー」へも拡大。

上下2画面式(8インチと7インチ)であった情報スクリーン「ダブル・ディスプレイ」は、新たに12.3インチTFTタッチワイドの1画面ディスプレイを採用するTコネクトSDナビとなった。

一部改良型クラウンのTコネクトSDナビゲーションシステム。
一部改良型クラウンのTコネクトSDナビゲーションシステム。    トヨタ

こうした内外装の改良に加えて、「トヨタ・セーフティ・センス」の機能向上も、改良型の商品力を高めるポイントだ。

一部改良型では、体調急変などによりドライバーの無操作状態が継続している場合、徐々に車速を低下させ自車線内に停車。早期救命救急をサポートする「ドライバー異常時対応システム」をトヨタとして初採用。

また、「レーダー・クルーズコントロール(全車速追従機能付き)」に、AI技術により前方カーブの大きさを推定しステアリングの切り始めで速度抑制を開始する“カーブ速度抑制機能”をトヨタで初装備している。

プリクラッシュセーフティを充実

ほかにも、歩行者検知(昼夜)・自転車運転者検知(昼)をおこない衝突回避または被害軽減に寄与する「プリクラッシュセーフティ」については、対応する事故形態を拡大。

具体的には、交差点右折時の対向直進車、ならびに右左折時の対向方向から横断してきた歩行者も検知可能に。低速時、自車直前の歩行者や自転車運転者、車両を検知し加速を抑制する“低速時加速抑制機能”が加わっている。

一部改良型クラウンRSアドバンスのインテリア(内装色ブラック/オプション装着車)
一部改良型クラウンRSアドバンスのインテリア(内装色ブラック/オプション装着車)    トヨタ

緊急時のドライバー回避操舵をきっかけに操舵をアシストする“緊急時操舵回避支援機能”も追加された。

また、急発進事故の原因となるアクセル踏み間違いを検知すると、障害物の有無にかかわらず加速を抑制する「プラスサポート」を設定(販売店装着オプション)した。

一部改良型クラウンの価格は、489万9000円~739万3000円となっている。発売日は11月2日だ。

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