Juju(野田樹潤)ブログ

2018.12.17

第12話:マレーシアに初上陸 FIA F4 SEAでセパンを走行 ー Juju(野田樹潤)ブログ

もうひとつの大切な役割

実は、今回、わたしには練習走行のほかに、チームから任されていた大切な役割がありました。

それは、マシン開発のためのセッティングを行うということです。

マシンの新しいセッティングって、普通は経験の多いベテランドライバーがやるものなのだそうですが、わたしにやらせてもらえるなんて!

そして、わたしがOKを出したセッティングを、チームメイトのドライバーが「良かった!」と評価してくれたのも嬉しかったです。

自分にとって今後の評価につながることなので、自信もついたし、本当に引き受けてよかったな~って思いました。

でも、最後にひとつだけ心残りなことが。

開発テストが終わって、ニュータイヤでの予選シミュレーションの機会をいただいたんですが、コースイン直後、まさにこれからっていうときに、いきなりの雨!!

あ~~、せっかく、練習の成果を出し切るつもりだったのに……。全力のタイムを出すことができなかったのが、すごく悔しい~。

これはまた、別の機会にお預けですね。

というわけで、大変だったことや残念だったこと、いろいろあったけれど、セパンでの3日間は、それ以上に楽しく、とても充実したものになりました。

海外のトップドライバーたちと一緒に走って、伸ばしていかないといけない部分もたくさんあることがわかったし、逆に、低速コーナーでは誰にも負けない自分の強みも発見することができました。

こういう経験をもっともっと積み重ねていって、技術的にも、精神的にも強いドライバーになっていかなくっちゃ!

みなさん、これからもJujuを応援してくださいね!

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。
 
 

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