Juju(野田樹潤)ブログ

2023.09.29

【Juju(野田樹潤)ブログ】第92話:EFO(ユーロフォーミュラオープン)から撤退します

車重の変更に翻弄され続けたシーズン

EFOではマシンの最低車両重量がドライバーと装備品を含めた状態で580kgと決められていました。

ところが今季開幕戦のポルティマオのレース前日にこの規則が急遽変更になり、女性ドライバーは560kgという決定が発表されました。

そして開幕戦が終わってすぐに男女とも+6kgの追加。さらに第4ラウンドの予選直前に女性ドライバーだけ+15kgの追加が発表されたのです。

その時の第4ラウンドでわたしが勝利すると、今度は全車のウエイトが586kgに統一されることが決まったのです。

つまり他のドライバーは1回ですが、わたしたちだけが開幕前から数えて4回も最低車両重量が変更されたことになります。

その都度煮詰めてきたセッティングはやり直しになるし、これは簡単なことではありません。

ですが、わたしたちがEFO撤退を決めた決定的な理由はほかにあって、しかもそれはレースまでの短期間では対処の難しい問題でした。

さらにEFOは今シーズン、わたしたちが参戦しているもう1つのシリーズであるジノックスF2000トロフィーの参加取りやめも要求してきたのです。

その理由は、わたしが他の選手よりたくさん走ることがフェアではないというものでした。シーズン当初はジノックスのエントリーに関して問題ないという回答をもらっていたにもかかわらず。

シーズン前に全く勝ち目がないと思っていたEFOでは、第5ラウンドで勝利を挙げることができ、ルーキーポイントでもトップにいたのに、チャンスを捨てなければならない悔しさだけが残った感じになりました。

記事に関わった人々

  • Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」
 
 

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