Juju(野田樹潤)ブログ

2023.11.09

【Juju(野田樹潤)ブログ】第96話:最終ラウンドで逆転 チャンピオン獲りました!

1レース目で逆転! そして最終決戦へ

第1レースはスタート直前に軽く雨が降り、路面が乾きはじめていく状態。マシンは皆スリックタイヤを装着していたので、セーフティカーの先導で何周かしたあとローリングスタートになりました。

レースは背後に迫るベルタ選手との距離をミラーで確認しながら、丁寧に周回遅れを処理していく展開。

普段なら一気にペースアップして引き離す作戦もありですが、今回のレースはベルタ選手の前でフィニッシュすることが目標だったのでペースを上げずに冷静に走り、勝つことができました。

この勝利でポイントが逆転! わたしがトップに立って最終レースとなる第2レースを迎えることになりました。

わたしがトップに立って最終レースとなる第2レースを迎えることになりました。 写真:NODAレーシング

いつものレースよりはるかに緊張する展開ですが、たぶんプレッシャーはベルタ選手の方が大きいはず! と考えてスタートに挑みました。

1コーナーまでの加速では、「何か強烈なことしてくるかもしれないから気を付けろ」と監督が言っていた通りベルタ選手が幅寄せしてきて、わたしはコース外に追い出されてしまい2位になってしまいました。

でもベルタ選手の後ろについて走っていると、彼が本当に限界ギリギリの危なっかしい走りをしていることがよくわかりました。

この走りでは、後半タイヤがきつくなるはず。積極的に行こうかとも思いましたが、「ハンパに仕掛けたら、かえって危ないぞ!」という監督の言葉を思い出し、もう少しチャンスを待ってみることにしました。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」
 
 

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