クルマ漬けの毎日から

2024.04.28

英国で新たなライトウェイト・スポーツカーが誕生しました。その名はウェルズ・ヴェルティージュ。すでに生産が開始されており、AUTOCARではまもなくロードテストを実施します。

英国製スポーツカー「ウェルズ・ヴェルティージュ」誕生! 【クロプリー編集長コラム】

もくじ

数週間後にロードテスト実施
新型スポーツカーの誕生ストーリー

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

数週間後にロードテスト実施

少量生産の英国製スポーツカー、ウェルズ・ヴェルティージュ。最近ブリティッシュ・モーターミュージアムに展示された。

小型で美しい2座の英国製スポーツカー「ウェルズ・ヴェルティージュ」のフルロードテストを、AUTOCARは数週間後に行なう。そのヴェルティージュが、ブリティッシュ・モーターミュージアム(イングランド中部のゲイドン)の玄関ホールに短期間展示された。

このミュージアムからわずか7kmほど離れたビショップス・イッチントンに小さな工場があり、職人たちがハンドメイドでヴェルティージュの製造に励んでいる。

新型スポーツカーの誕生ストーリー

ウェルズ・ヴェルティージュ・プロトタイプ(英国仕様)

スポーツカーが大好きな富豪のロビン・ウェルズは、彼にとって完璧なマシンをどうしても見つけることができなかった。そこで自分でクルマを設計し、製造することを決意した。

おそらく多くの人が、これまでに似たような話を聞いたことがあるだろう。だがそれでも、ウェルズ・ヴェルティージュの誕生がありふれた話になってしまうことはまったくない。完成したヴェルティージュを見れば、とりわけその品質の高さに驚かされる。

ウェルズ・ヴェルティージュ・プロトタイプ(英国仕様)

人数は少ないが、毎年だれかが何かにとりつかれたかのように、自らの手でクルマをつくろうとプロジェクトを開始する。だが、たいていの場合ゴールにたどりつくことはできない。ウェルズは年間25台の生産を計画しており、すでに6台のヴェルティージュが完成している(ブリティッシュ・モーターミュージアムに展示された個体のシャシーナンバーは005)

また1年目の販売分にはすでに買い手がつき、完売しているという。ロードテストが楽しみだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。
 
 

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