クルマ漬けの毎日から

2025.02.09

ポールスターのミヒャエル・ローシェラー新CEOがイギリスを訪問。最近明るい話題が少ないヨーロッパの自動車業界ですが、新CEOを通して、ポールスターの明るい未来を感じました。

ポールスターの未来は明るい!? ローシェラー新CEOの笑顔【クロプリー編集長コラム】

もくじ

新型モデル 続々投入予定

新型モデル 続々投入予定

クロスオーバーハッチバックの「ポールスター2」(英国仕様)

もし先週、いまヨーロッパの自動車会社の最高幹部のなかで、明るい将来を感じながら日々の仕事をしている人はだれかと質問されたら、私は答えに詰まっただろう。ステランティスのカルロス・タバレスCEOは退任したし、他の経営トップたちは末期的と思える危機と戦っている。

だが、もし今週同じ質問に答えるなら、昨年後半にポールスターCEOに就任したばかりのミヒャエル・ローシェラーの名を挙げるだろう。ローシェラーはポールスターの最大マーケットであるイギリスを視察しようと、最近ロンドンにやって来た。

ポールスター2(英国仕様)

かつてローシェラーはオペルのCEOを務めていたが、慎重でなかなか手強い人であったことを覚えている。ヴォグゾール(オペルの兄弟ブランド)は1903年にイギリスで誕生したが、いまやドイツで製造されている。

だが、ローシェラーの細心の注意を払った説明を聞いて、私たちジャーナリストはヴォグゾールがどのようにして100年以上続く「イギリスの象徴」になったのかを理解し、納得した。

ところで、ポールスターは先進的な新型モデルを続々と投入すると発表した。販売方法を改善して、販売台数を30%増加させる計画だという。

それは決して難しい仕事ではないと言っているように、私には聞こえた。それにローシェラーは満面の笑みを浮かべていた。きっと彼も、そう思っているにちがいない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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