DS新型『No4(ナンバーフォー)』発表 デザイン刷新、車名も変更 プレミアム感の向上図る

公開 : 2025.05.19 07:45

DSの主力ハッチバック『DS 4』が改良を受け、車名は『No4』へと変更されました。新しいデザインを採用し、一部パワートレインも強化。さらに、航続距離450kmのEVモデルも導入されています。

ブランド主力モデル DS 4から改名

DSオートモビルは、Cセグメントのコンパクトハッチバック『DS 4』の改良新型を欧州で発表した。新しいデザイン、新しい名称、そして初めてフル電動パワートレインを導入した。

現行世代のDS 4は2021年に発売され、欧州では昨年1万405台を販売するなど好調だ。しかし、DSブランド全体では昨年、販売台数が22.4%減少している。

DS No4
DS No4    DS

親会社のステランティスがDSの売却を検討しているという報道もあったが、これは後に否定されている。とはいえ、テコ入れが必要であるということに変わりはないだろう。

DSは最近、ブランドの活性化を図り、新しいフラッグシップSUV『No8(ナンバーエイト)』を発売した。新しい命名戦略とデザインを採用した新世代モデルで、日本では2025年秋以降に導入予定である。

そして今回、DS 4も改良に伴い車名を変更し、『No4(ナンバーフォー)』を名乗ることになった。

さらに、EVモデル『No4 Eテンス』も追加された。特に、EVの販売台数増加を迫られている英国では、この点は重要だ。

No4 Eテンスは、兄弟ブランドのプジョーe-408やシトロエンe-C4と同じパワートレインを採用し、58.3kWhのバッテリーを搭載。最大450kmの航続距離を実現している。

フロントに搭載された電気モーターは、最高出力213psと最大トルク35.0kg-mを発生する。0-100km/h加速タイムは未発表だが、プジョーe-408は7.6秒で達成する。

また、最大120kWの急速充電に対応し、11分で100km分の充電が可能だ。

PHEVモデルも強化された。より大型かつ高効率の14.6kWhバッテリーを採用し、電気のみでの走行距離は約80kmと、従来モデルより30%延長されている。

PHEVモデルは、ターボチャージャー付き4気筒ガソリンエンジン(単体で180ps)と、トランスミッション一体型モーターを組み合わせて、合計出力225ps、最大トルク36.8kg-mを発生する。

また、最高出力145psのマイルドハイブリッドモデルも引き続きラインナップされている。

デザインは一新され、No8と歩調を合わせた外観となった。フロント部分では、ワイドな新グリルと、V字型のライトシグネチャーが特徴だ。ボンネットは12mm延長され、リアには新しいLEDライトが採用されている。

19インチのアルミホイールを標準装備し、オプションで20インチも選択できる。

内装も一部変更され、新たに10.25インチのインストゥルメントクラスターを導入した。

改良新型No4は、欧州では今夏後半に発売予定。価格は未発表だが、従来よりも値上げされる可能性が高い。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    役職:ニュース編集者
    ニュース編集者としての主な業務は、AUTOCARのニュースの方向性を決定すること、業界トップへのインタビュー、新車発表会の取材、独占情報の発掘など。人と話したり質問したりするのが大好きで、それが大きなニュースにつながることも多い。これまで運転した中で最高のクルマは、アルピーヌA110。軽快な動きと4気筒とは思えないサウンドが素晴らしい。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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