海外試乗

2019.05.22

大胆にカット 改造費は1349万円 屋根なしレンジローバーに試乗

ランドローバー・レンジローバー

テスト日 : 2018年4月

文・クリス・ビショップ 

編集部より

ランドローバー・レンジローバーのオープンモデルが、映画「007 オクトバシー」に登場していることを知っているひとは殆どいないだろうと説明するのは、モータージャーナリストのマーティン・バックリィ。そのレプリカを制作したクリス・ビショップに、詳しい話を聞きました。

もくじ

ジェームズ・ボンドをロジャー・ムーアが演じた時代
007オクトパシーに登場するクルマ
ラポート・ハンツマン社のトップレス・レンジローバー
キャプチャ画像とミニカーを参考に
ベンチシートのフレームがボディ剛性を確保
コンバージョンに要した費用は1349万円

ジェームズ・ボンドをロジャー・ムーアが演じた時代

常に人気を得てきた映画シリーズ「007」の中でも、1983年公開の「オクトバシー」が駄作だったと感じているのは、わたしだけではないだろう。ロジャー・ムーアが3代目ジェームズ・ボンド役を努めた作品は、ダニエル・クレイグやピアース・ブロスナンが主演の作品よりも自動的に良い評価を得るとしても、同意してくれる読者は少なくないと思う。

商業的に成功していた007シリーズだったが、1980年代初めは、ある種の停滞期が生まれていた頃だった。当時55歳だったロジャー・ムーアは、ジェームズ・ボンド役として6作品目の出演で、まだ充分集客の見込めるスターだったものの、脚本の展開にはマンネリ感が漂っていた。髪の毛はカツラではなく、肉体もコルセットではなく実際の筋肉だったロジャー・ムーアだが、アクションシーンはスタントマンに変わってもらった方が良かったかも、と後にジョーク混じりに振り返っている。

彼は充分難しい役回りをこなしてきたし、どちらかといえばシリーズが長期化し、ネタを使い果たしていた脚本に問題があったのだと思う。そもそもオクトバシーの原作は、著者が既に亡くなっていた1966年のショートストーリーで、「オクトバシーとリビング・デイライト」が正式なタイトル。脚本家のジレンマは、俳優のセリフだけでなく、演出の中に合間見れるユーモアのセンスにも現れていた。

ジェームズ・ボンドはピエロに扮して、ジャングルの中をターザンのように飛び回るシーンなどは、その典型。まるでジョニー・ワイズミュラーが演じた映画「ターザン」シリーズのように。ジェームズ・ボンドの純粋なファンはがっかりしたはずだが、反面、大衆受けはしたようだけれど。

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