ロードテスト フォード・レンジャー ★★★★★★★★☆☆

2019.09.07

100字サマリー

一般的なピックアップを本格オフロードレーサー並みにチューニングした、いわばトラックのエボリューションモデルが英国上陸。実用面には不足もありますが、それもクルマの性格を理解すれば不満とはなりませんでした。

もくじ

はじめに
意匠と技術 ★★★★★★★★☆☆
内装 ★★★★★★★☆☆☆
走り ★★★★★★★☆☆☆
使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
操舵/安定性 ★★★★★★★☆☆☆
快適性/静粛性 ★★★★★★★★☆☆
購入と維持 ★★★★★★☆☆☆☆
スペック
結論 ★★★★★★★★☆☆

はじめに

SUV勢力の著しい成長はとどまるところを知らない。それは大ぶりな本格クロカン、たとえばわれわれがテストしたジープ・ラングラーやメルセデスGクラス、そして年内にも登場するはずのランドローバー・ディフェンダーといったものばかりではない。いまや、ファミリーカー市場でもSUVのシェアは増大している。

それらに加え、パフォーマンス重視のSUVもジャンルを確立しているが、その波はピックアップトラックにも及んでいる。今回はそんな、トラックをスポーツカーに変貌させた一台、フォードのレンジャー・ラプターを取り上げる。

ラプターとは猛禽類の意味。最近では、最新鋭戦闘機の愛称にも使われている。
ラプターとは猛禽類の意味。最近では、最新鋭戦闘機の愛称にも使われている。

アメリカ国内に限れば、フォードは以前より、F-150トラックにラプターのバッジをつけて販売していた。巨大で強力なエンジンを積むハイパフォーマンスモデルに与えられるその名が、フォード・パフォーマンスによって、RSやSTのような高性能ブランドとして展開されるようになり、アメリカンなピックアップとしては小型な部類に入るレンジャーにも初設定されることとなった。

ラプターのふたつ名を持つF-150とレンジャーには、共通するテーマが見受けられる。オーバーフェンダーやサイドウォールの膨らんだBFグッドリッチを装着し、シャシーを大幅に改修しているのだ。その詳細は後ほど。

ところが、エンジンはそうはいかなかった。アメリカ市場に向けたF-150ラプターが最高出力456ps/最大トルク70.5kg−mの3.5LエコブーストV6を積むのに対し、欧州や豪州での販売がメインで、本国では近日デビュー予定のレンジャーは新開発の2.0L直4ツインターボディーゼルだ。

エンジニアリング面に多少の差異はあるが、そのほかの要素はラプターの名にふさわしい。0−100km/hタイムは10秒を超えるが、まさしくフォード・パフォーマンスのクルマだ。

ピックアップといえば、その積載重量の大きさから商用車としても人気だが、ラプターのそれは減らされている。トラックとしてみれば奇妙な話だが、このクルマに関しては大きな問題ではない。われわれが知りたいのは、走らせてみてどうかという点に尽きるのだ。

 
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