
イヴォークの駆動系を移植 ランドローバー・ディスカバリー・スポーツに試乗
2019.11.14
100字サマリー
上品な走りに広々とした車内。実用性も高く車内の仕上がりも良好なディスカバリー・スポーツ。車体の重さがD180のネックですが、道を選ばないファミリーSUVとして、真っ先に選びたいクルマだと英国編集部は評価します。
もくじ
ー新プラットフォームを移植しハイブリッド化
ーイヴォークの駆動システムを獲得
ー黒子のようにオフロード走行を支援
ー目に見えない部分での大きな進化
ーランドローバー・ディスカバリー・スポーツD180 AWD SEのスペック
新プラットフォームを移植しハイブリッド化
つい最近までは、このD180はディスカバリー・スポーツで一番人気のグレードだった。だがディーゼルエンジンの不人気で陰り気味。
それでも43.7kg-mという太いトルクが低回転域から得られるという事実は、オフロードモデルにぴったり。定員7名のファミリーSUVとしても、トレーラーを牽引する目的としても、ディーゼルエンジンの有効性は確かだと思う。

ディスカバリー・スポーツはこれらの機能に加えて、とても快適な長距離移動手段でもある。質感の良い180psの2.0Lターボディーゼル・エンジンとの組み合わせなら、燃費もさほど気にせずに走れる。ただし、旧フリーランダーの直系の子孫という関係上、車重が1953kgもあることが玉に瑕。
この質量は、これまでのディスカバリー・スポーツよりも僅かに増えている。その理由は電圧48Vによるマイルド・ハイブリッドシステムを搭載したことと、9速ATが採用されたことに伴う。同時に、燃料タンクも大型化されているのだ。
しかし実は、この他にも多くの変更点を受けている。バンパーやライト周りのデザインが変更されただけではない。ディスカバリー・スポーツは大々的な移植手術を受けており、まったく新しい車体骨格、プラットフォームで成り立っているのだ。