【休日クラシック・ポルシェ・アーカイブ #13】1973年ポルシェ911カレラRS 2.7 「1580台が作られたナナサン」

公開 : 2026.05.31 06:45

世界的な人気モデルとして支持され、サーキットでも数えきれぬ栄光の記録を刻んできたポルシェ。土日祝日の朝に公開する、そんなポルシェの足跡を膨大なアーカイブと共に振り返る連載です。#13は『1973年ポルシェ911カレラRS 2.7』です。

1973年ポルシェ911カレラRS 2.7

1968年から国際GTトロフィーを連続して制していたポルシェが、より戦闘力の高いFIAグループ4規定に合致する公認取得用に製作したのがカレラRS 2.7である。

レースで必要な基本構造を備え、エンジンは917譲りのニカシルメッキ・シリンダーを採用し、排気量を2687ccに拡大して210hpを発揮。空力を意識したフロントスカートやダックテール、フロント6.0J、リア7.0Jを収める拡大されたフェンダーが特徴だ。ポルシェでレース用モデルを意味する『カレラ』の名称が、911で初めて与えられた。

空冷水平対向6気筒 2687cc ●210hp●245km/h
空冷水平対向6気筒 2687cc ●210hp●245km/h
    ポルシェ

競技ベース用の『スポーツ』と名付けられたライトウェイト版は、960kgまで軽量化。当初500台限定生産の予定だったが、世界中のファンから注文が殺到し、最終的に競技用を含め1580台が作られた。その中で装備を充実させたツーリング仕様が1308台と多数を占めた。日本では『ナナサン・カレラ』と呼ばれ、親しまれている。

(当連載は、基本的に土日祝日の朝に公開しています)

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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