WRC「最狂」イベント サファリラリー 知られざるヘリコプターの役目

公開 : 2018.06.02 17:10

WRCでも最狂と名高い東アフリカでのサファリラリーにおけるヘリコプターの役割を解説します。撮影や車載器からの信号受信だけではなく、前方の危険を察知して対処します。野生動物の排除や、マシントラブル時の指示など、ヘリに助けられた経験を聞きました。

もくじ

WRCにおけるヘリの役割
野生動物の排除
トラブル時のアドバイスも

WRCにおけるヘリの役割

世界ラリー選手権(WRC)はアドベンチャー性を失ってしまったというひともいる。

そしてWRCが一般車、隠れた巨岩、クルマを飲み込むほどの路面の穴、キリン、ゾウなど危険に溢れたイベントであった時代を考えよう。安全に関する情報はヘリコプターだけが頼りであった。

現在のWRCイベントでもヘリコプターは登場する。これは撮影のためでもあるし、車載器からの信号を受信するためでもある。しかし、東アフリカでのサファリ・ラリーではそれは見られない。

1980年代のグループBの時代以来、トップチームがそれぞれのクルマに専用のヘリコプターをあてがうのが通例であった。スバルチームのポール・ホワース監督によれば、それは「恐ろしく高価」であったが、「非常にエキサイティング」でもあったという。

ホワースはペター・ソルベルグを担当するヘリに4回搭乗した。「ラリー中はパイロットとわたしに加え優秀なパラメディックが乗っていました。ペターに万が一のことがあれば、われわれが最初に駆けつけるのですから」

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