プジョー、ディーゼル脱却へ 508 PHEV、車内スペースにも配慮 中国への対応は

公開 : 2018.06.13 11:40  更新 : 2018.06.13 12:30

プジョー508のプラグインハイブリッドを中心に、同社の今後の方針をまとめました。ディーゼルの立ち位置が不確かな今、ガソリンや電動パワートレインを軸とした戦略にかじを切ります。またPSA全体としてサルーンを積極投入。欧州や中国のCO2規制にも踏み込みます。

もくじ

プラットフォーム、電動化を視野に
新しいデザイン 多くの先進装備
6種のエンジン ディーゼル中心から脱却
サルーン開発に本腰 シトロエンからも新型
欧州や中国のCO2規制問題 PHEVや3気筒活用

プラットフォーム、電動化を視野に

プジョーは2代目508を開発するにあたり、ボディスタイルをセダンからファストバックに変更した。この背景には、セダンに代わるSUV市場の拡大がある。

新型508は、ジュネーブ・モーターショーで新たな5ドアスタイルを得て登場した。これは去年のジュネーブ・モーターショーで公開された「インスティンクト・シューティング・ブレーク・コンセプト」からデザインを引き継いでいる。

508は、プラグイン・ハイブリッドモデルの登場も控えている。パワートレインは5008プラグインと同一で、今年後半の登場を予定している。しかし他のライバルと同じように、バッテリーの搭載のためにトランクやキャビンスペースが犠牲になることはないと508プロジェクト・デザインリーダーのピエール・ポール・マッテイは語る。

マッテイがAUTOCARだけに明かした情報によると、508のEMP2プラットフォームは最初期から「タイトなパッケージング」を目指して開発された。2019年中盤からパワートレインを電動化していく際に、実用性を犠牲にしないためだ。

「われわれデザインチームはエンジニアとともに、1年半という通常よりも長い期間をかけて、最良の技術と知識を詰め込んだプラットフォームを開発しました」マッテイは言う。「われわれはトランクルームの広さなどのパフォーマンスに影響しないよう注意しつつ、デザイン面のしきたりを破壊していきました」

バッテリーはトランクの積載量に影響しないよう、本来スペアタイヤが収納されるトランクルーム下に収められた。PHEVはモーターのみの航続距離が50km(WLTP)と、高いEV性能を実現している。これはPHEVのBMW 330eよりも10km長い。

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