ボルボ・デザインチームにインタビュー 伝統と革新 EVもたらす新世界

公開 : 2019.03.02 12:05

ボルボのデザインチームにインタビューを行いました。ジーリー傘下で見事な復活を遂げたこのブランドでは、自動運転やEVパワートレインといった新たな技術への対応を進めていますが、それでも、そのデザインにおける伝統は、これからも受け継がれていくようです。

もくじ

必要なのは進化
シンプルなライン 新技術への対応
新たな基準 プロポーションは不変
守るべきはブランドの価値 今後にも期待
番外編:一人二役

必要なのは進化

ボルボは、次世代モデルではスタイリングを進化させつつ、現行モデルの抑制の効いたデザインを維持するつもりのようだ。さらに、より多くのひとびとを惹きつけるべく、先進のバッテリー式電動パワートレインと、自動運転技術が搭載されることになる

チーフデザインオフィサーのトーマス・インゲンラースのもと、すでにボルボでは次世代モデルの検討を進めており、ストックホルムで開催された、中国のオーナー、ジーリー傘下での改革成功を祝うイベントで、インゲンラース自ら、将来のモデルラインナップとそのデザインについて語っている。

「ハッキリしているのは、われわれは前へ進まなければならないということです。さまざまなものが進化するなか、新しく夢中になれるものを創り出す必要があります」と彼はいう。


インゲンラースがキャリアをスタートさせたのは、バウハウスに着想を得たミニマルなデザインを生み出していた頃のアウディであり、その後、スコダフォルクスワーゲンにも籍を置いているが、ボルボがジーリー傘下となった6年後から、ベントレーのインテリアデザインチーフだったロビン・ページ、元フォルクスワーゲンのマックス・ミッソーニとともに、ボルボ全モデルラインナップの急速な刷新を主導する立場にあった。

インゲンラースは「ボディパネルに無数のカットラインを入れた、煩雑な面構成を好むメーカーもありますが、われわれは、過度に彫刻的になることなく、優れたデザイン創り出すことに成功しました」と語っている。

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